高知県はニラの生産量が日本一。中でも香南市は高知県内最大の産地。
一年を通じ、豊富な日射量と温暖な気候、市内を流れる物部川、夜須川などがもたらす豊かな水と肥沃な土壌を生かし、ニラを始め、ゆずや温州みかんなどの果樹の他、やっこねぎやメロン、なす、フルーツトマトなどの栽培を行っている。
30年ほどナスを栽培していたが、ナスの花粉アレルギーだった息子 昌彦(よしひこ)さんが後を
継ぐと決めた時、ナスの栽培をきっぱりとやめ、息子と一緒にいちからニラを栽培し始めた。現在はJAのニラ部会・副部会長を務める。
ユリ科ネギ属。「葉ニラ」「黄ニラ」「花ニラ」の3つの種類があり、最も一般的なものは緑色の葉ニラで、その色から青ニラとも呼ばれている。暑さや寒さにも強いうえ、年間を通して全国で栽培されている。また、ビタミンB1、ビタミンAなどの栄養素を多く含み、ニンニクなどに含まれる成分、「アリシン」による、疲労回復や風邪の予防、冷え性緩和、整腸作用などの効果があるとされている。
また、旨味成分のグルタミン酸をネギの3倍近く含む。
ニラには球根がある。その球根には常に栄養が蓄えられ、その栄養を元に、刈ってもすぐに新しい葉を生長させることができる。刈ってから30分で1㎜は伸び、1日で3㎝は伸びることも。しかし、切っていくうちに球根の栄養分がなくなってくるため回数には限度がある。