- 日野市は都心から約35km西に位置し、東京都のほぼ中央に位置している。
面積は約27平方キロメートル、人口は約17万人、市の8割が住宅地。
- 市の北側に多摩川、中央には浅川が流れ、そして多摩川と浅川にはさまれた部分の西側には日野台地が位置している。
- 日野出身である新撰組「鬼の副長」と呼ばれた土方歳三の観光名所にもなっている。
多摩の米蔵
- かつては、河川に沿った低地では稲作が盛んに行われ、市内約120kmにも及ぶ用水路を備え、「多摩の米蔵」といわれるほど有数の穀倉地帯として知られていた。
- 稲作は昭和40年代ごろまで都内一になる程盛んだった。
遠藤 喜夫さん
- サラリーマン時代は三菱銀行(現在は三菱UFJ銀行)に30年勤め、副支店長も担っていた。
- 48歳に未来の日本の経済を潤すのは農業だと目をつけ転職。
- 日本全国だけでなく、オランダにも足を運び農業を学んだ。
- 都会でも栽培可能な樽トマトを始めたのは8年前。
土方 京子さん
- 地元日野市女性農業者の会「みちくさ会」の会員。地元野菜を使ったレシピを考案している。
- 先祖の土方勇太郎さんは、土方歳三と同じ道場に通い、一緒に剣術を学んでいた。
- 「樽」のような形をしているトマトではなく、「樽」と呼ばれる発泡スチロール製の容器を使って栽培されたトマト。「樽」の容器がビール樽と形が似ているため、「樽トマト」と呼ばれている。
- 「樽」一つ一つが畑代わりとなっているので、地面がアスファルトやコンクリートでも栽培ができる。
- 樽トマトは、土ではなく、ヤシの繊維(ヤシガラ)のみで、栽培されている。
ヤシガラ
- ヤシの実の外側は繊維の集まり。これを砕いて土の代わりにしている。
- 土の4分の1の重さなので、樽に入れると、手軽に持ち運びができる。
- 通気性や保水性、耐久性にも優れている。
樽トマトが甘くなる理由
- ヤシガラは土の中に比べ、隙間が多く、空気中の酸素がヤシガラの中に、多く入り込むため、根が活発に呼吸する。呼吸すると同時に、根っこは甘さにつながる養分もたっぷり吸い込むため、甘くみずみずしくなる。
- 高尾山を始めとする八王子八峰に降った雨水が、15年以上かけて、日野市内に流れつき、およそ130箇所も湧き出ている。その湧き水は、ミネラルをたっぷり含んでおり、樽トマトの甘さにつながっている。
樽トマトが買える場所
- 七ツ塚ファーマーズセンター
日野市新町5-20-1
- みなみの恵み
日野市万願寺6丁目31番地
- グリーンライフ七生(JA東京みなみ七生店隣り)
東京都日野市三沢3-53-15
トマトの肉巻き
- トマトを6等分のくし形に切る。
- 豚肉は塩コショウで下味をつける。
- 豚肉がはがれないように端に小麦粉をつけ、(1)のトマトを巻く。
- フライパンに油をひき、焦げ目がつくまで焼いていく。
若鶏のトマト煮
- 鶏のもも肉の皮に切れ目を入れ、塩コショウで下味をつける。
- オリーブオイルを敷いたフライパンで鶏肉を強火で焼く。
- 焼き目がついたら、玉ねぎとしめじを入れ炒める。
- 粗みじんのトマトを4個分、赤ワインとしょうゆを入れ、蓋をして3分煮る。
- ローリエを入れ、再度蓋をして5分、そのあと蓋なしで15分煮込む。
- 最後に塩コショウで味を調え、粗みじんの生トマトとみじん切りしたパセリをふりかける。
樽トマトのマルゲリータ
- トマト4個分をすべて2~3mm幅の輪切りにする。
- 解凍したピザ生地にオリーブオイルをぬり、トマトを並べる。
- オリーブオイルとニンニク・鷹の爪で作ったガーリックオイルをかける。
- そこに塩コショウをふり、チーズを中心にまんべんなくのせる。
- 220℃のオーブンで7分焼き、仕上げにバジルを散らす。