以前は地元の信用金庫に勤めていたが、31歳の時に脱サラし、ご両親がやっていた農業を継いだ。
その頃ご両親はすでにニラの栽培を始めていたが、まだ規模が小さかったため、『一緒に農業やるから規模を大きくしよう』と栽培量を増やした。今年でニラ栽培を始めて30年。
ニラは一度刈っても繰り返し生えてくるもので、年間8~10回刈ることができる。
→光合成をすることで球根に養分を蓄え、その養分を使って何度も生えてくる。
夏は1日で約2cm伸び、約3週間で収穫サイズにまで伸びる。
1年経ったらその株は役目を終える。
日中の気温が高い時間、ニラは人間が汗をかくのと同じように水分を放出するため、葉が萎れてしまう。
萎れてから収穫をしてしまうと葉はもう元に戻らないため、水分をたっぷり溜め込んで、葉がシャキッとしている早朝のうちに収穫をしている。
同じ日に種蒔きをしたものでも、茎の太さや高さなどを比べると、良い苗と悪い苗があり、悪い苗はその後同じように育てても回復することはない。
そのため、苗を全て手作業で選別してから良い苗のみを定植をしている。
そうすることで、肉厚で幅広なニラに育つ。