以前は地元で会社員として働いていたが、子供が就職をしたことをきっかけにきゅうり栽培を始めた。師匠の元で修行をした後に独立し、今では品評会で埼玉県知事賞を受賞するほどのきゅうり栽培のカリスマ的存在。
実家は秩父市内のきゅうり農家だが、もともと農家になる気は無かった。しかし2014年に大雪による雪害を受けた時に農業の道へ進むことを決め、農業大学校を卒業後に黒澤さんの元で2年修業。今年の7月から黒澤さんの元を卒業し、実家で栽培を始める予定。
秩父盆地を囲む山々は、1億年もの昔海底だった場所が隆起してできたもの。
その海底にはサンゴや貝殻の死骸を含んだ土が溜まっており、海底プレートの移動により
地上に押し出されて山となった。その山に降った雨が海のミネラルを吸収し、地上に湧き水となり吹き出す。この湧き水を水源にきゅうりが育つ。
一般的に肥料に使用するのは豆腐や豆乳を作る時に大豆を絞って残る
大豆カスを使用することが多いが、黒澤さん達は大豆丸ごとを一度煮てから畑に撒く。
そうすることでより多くの栄養を土の中の微生物が作り出すため、きゅうりに養分が行き渡る。
秩父きゅうりは一般的なきゅうりよりも選抜基準が厳しく、A品の重さの基準である100~135gを1gでも外れるだけでC品になってしまう。
C品はA品の半額ほど。
黒澤さんと美早紀さんはそれらを瞬時に判断し、一日7000本もの収穫をする。
その他、曲がりが1cm以上あったり、葉っぱなどで擦れた傷が少しでもあったりするとA品として出荷することはできないため、選別作業の時にB品やC品になってしまう。
そうした厳しい基準を設けていることで市場からは高い評価を得て、市場では高い値で取引されている。
【きゅうりナムル】
【石焼ビビンバ】