元々は園芸店にて勤務していたが、25歳の時に親の跡を引き継ぐ。
それ以来、1日にハウスを10回以上見て回るなど、毎日15時間・いちごと向き合い続けた結果、県知事賞を8度受賞!
奥様が買ってきてくれたいちご色の腹巻きがトレードマークで、髙野さんは栽培する専門、奥様はアイデア専門と日々協力しあっている。
明るく元気でパワフルな奥様。
直売所の前にいちご柄のジョウロやバケツなど置いたり、顔出しパネルを設置したりと、いちご農園を盛り上げるアイデア力が!
いちご狩りに来た人たちのために通路をわかりやすくデザインをしたのも奥様の案。
23年ぶりに誕生した埼玉県の新品種。近年、いちご農園が増えており、埼玉オリジナルの目玉になる品種を目指して約9年の研究と改良を経て誕生した。
『あまりん』・『かおりん』の名付け親は、“秩父市観光大使“である落語家の林家たい平さん。
かおり野(三重生まれ)
実が大きく風味が強い。
酸味が少なく爽やかな甘さの為、子供も食べやすい。
「さわやかで上品な香り」から、『かおり野』と名付けられた。
おいCベリー(九州生まれ)
糖度と酸度のバランスが良い。
いちごの中でトップクラスのビタミンCの量。
これまで市販された品種の中でもっとも多い“さちのか"と比較しても約1.3倍!
「ビタミンCを多く含む、おいしいいちご品種」ということから名付けられた。
もういっこ(宮城生まれ)
果実の色が赤い。大粒の果実とさわやかな甘さが特徴。
糖度と酸度のバランスが良く、そのすっきりとした甘さには、大粒にもかかわらずついついもう一個手を伸ばしてしまう魅力がある。
このことから『もういっこ』という名前がつけられたと言われる。
章姫(静岡生まれ)
細長い形が特徴。酸味があまりなく甘みが強い。ジューシー。
あまえくぼ(九州生まれ)
糖度が高くて甘い。いちご農園で特に美味しく食べられる。
やよいひめ(群馬生まれ)
甘さと酸味のバランスが良い。
他品種の品質が低下しやすい3月(弥生)以降もこの品種の優れた特性が維持されることから名付けられた。
天使のいちご(愛知生まれ)
香りが良く、桃のような匂いがする。
これらも栽培しており、各地方のいちごがこの農園では食べられるようになっている。
フルーツ街道にはぶどうの農園も多く、地元のぶどうを使ったワイナリーが近くに。
ワインを作る工程で、ぶどうの皮や種などのたくさんの搾りカスが出る。
それが有料で廃棄されることを知った奥様は、そのぶどうの搾りカスが利用できるのでは?と考え、目をつけた。
髙野さんがネットや本などで効果があるのか調べ、実際に畑に使ってみたという。
ぶどうの搾りカスにはポリフェノールが多く含まれており、土に混ぜることで、土の中の微生物が活性化する。
根っこが長く張りやすくなるため、実にたくさんの栄養が行き渡り、美味しいいちごに。
この地域は、山を四方に囲まれた盆地。
山から吹き込む冷たい空気がとどまることで、日が暮れた後に、気温が急降下する。
昼と夜の気温の差は、最大20度にも。
いちごは人間のように呼吸をしていて、気温が高いほどその数が増え養分を使ってしまうが、 秩父は、夜の気温が下がるため呼吸の数が減り、その分実に栄養を多く蓄えることができる。
いちごは一般的に40日前後で収穫と言われるが、髙野さんのいちごは50日程で収穫。
ギリギリまで養分を溜め込むことができ、甘く美味しいいちごになる。
髙野さんの農園では、6月までいちご狩りが可能。※要予約
その他にも、農園の直売所・地元の道の駅・電話での販売を行っている。