出張DASH村

東京都立川市

  • 東京都のほぼ中央に位置しており、多摩地域の中心部分にある。
  • JR立川駅周辺は大型商業施設が発展しているが、市の北部は都市農業や武蔵野の雑木林など緑豊かな地域を形成している。
  • 新宿駅にはJR中央線特別快速で約25分で行くことができる。
  • 35年前に開通した多摩モノレールは、多摩地域の公共交通機関の足となっている。

お世話になった方

小山 三佐男(みさお)さん

実家は立川で約50年続くお蕎麦屋さん。父親の下で修業し、10年間働いていたが、奥様の清美さんと結婚し婿養子へ。現在はお義父さんの約3000坪の畑を受け継ぎ、150種類以上のカラフルな野菜を育てている。

小山 清美さん

大正時代から続く農家の4女。種まきや収穫などを一緒に行っている。

カラフルポテト

シャドークイーン

細長い円形で皮も中身も、濃い紫色のじゃがいも。2006年北海道で誕生。
アントシアニン色素を多く含む。ほんのりと甘い。

アントシアニン
ナスやブルーベリーにも含まれる色素。
抗酸化作用、がん予防効果、疲れ目の解消や視力の改善が期待される。

グラウンドペチカ(通称:デストロイヤー)

楕円形で紫色。芽の周りが赤く覆面レスラーに見えることから、デストロイヤーとも呼ばれる。
30年ほど前に、長崎県の農業試験場で突然変異してこの柄に。
甘味が強い。

インカのめざめ

小ぶりでたまご型。中身は濃い黄色。「じゃがいもの王様」と呼ばれる。
栽培が難しく収穫できる量が少ないので、高値で取引されることが多い。
糖度が高く、濃厚な味わい。

ノーザンルビー

細長い楕円形。皮も中身もピンク色。2009年に北海道で誕生。
しっとりとした食感。

小山さんの畑

関東ローム層のふかふかでサラサラな赤土

赤土には鉄分が多く含まれており、鉄分は光合成に必要な酵素を作り出す為に使われ、光合成が活発になり、より多くのでんぷんが作られる。
デンプンの含有量が多い程、美味しいじゃがいもといわれる。
※関東ローム層:関東平野を覆う、数百万年かけて富士山などが噴火を繰り返し、積もった灰でできた土。堆積した年代や当時の気候によって性質が異なる。

20種類にも及ぶこだわりの土作り

年間150種類以上の野菜を作る小山さんは、自らアポを取り全国各地の農家さんのところへ。
そこで、野菜それぞれに合う土や栄養などが違うことを学び、土に空気を多く含ませたいじゃがいもに木のチップ、色づきを良くしたい大根にはミネラルたっぷりの牡蠣殻、水を多く吸収させたいナスには米ぬかを入れるなど、肥料の配合を変え、作る土の種類は20種類。

5種類の大根、インゲンなど

6種類のズッキーニ、4種類のナスなど

5種類のレタス、キャベツ、など

4種類のニンジン、白菜など

調理

ポテトッツォ

  1. 4種類のじゃがいもを茹で、皮を剥く。
  2. 熱いうちにマッシャーで茹でたじゃがいもをつぶし、滑らかさを出すためにバターも加え、混ぜ合わせる。
  3. 具材を混ぜる。
    シャドークイーン:
    角切りベーコン、玉ねぎ、きゅうり
    デストロイヤー:
    ハム、きゅうり、にんじん
    インカのめざめ:
    ソーセージ、きゅうり、ゆでたまご
    ノーザンルビー:
    玉ねぎ、チーズ
  4. 真ん中に切り込みを入れたロールパンにたっぷりとポテトサラダを入れ、ニンジンなどで飾りつけたら完成。

カラフル野菜のスープカレー

  1. ジャガイモは小ぶりの皮付き、ビーツとズッキーニは1cmほどの厚さに切る。
  2. オリーブオイルで、じゃがいも、ズッキーニ、ビーツの順で揚げ焼きに。
  3. 別のフライパンで玉ねぎ、ニンニクを炒める。
  4. (2)を取り出し、東京しゃもを焼き目がつくまで焼いたら、炒めた(3)、水、じゃがいも、東京しゃものガラスープを入れ約30分煮る。
  5. カレールーとズッキーニを加えひと煮立ちさせ、塩こしょうで味を整える。
  6. ビーツを盛り付けて完成。

インカのめざめのもちもちコロッケ

  1. 牛細切れ肉を叩き、塩こしょうで味を整え、みじん切りした玉ねぎと炒める。
  2. 茹でたじゃがいもの皮をむき熱いうちにマッシュし、塩と片栗粉を加えて混ぜ合わせる。
  3. 粗熱が取れたら(1)と(2)を混ぜ合わせ、種を小判型に。
  4. 小麦粉、卵、パン粉で衣をつけ、170度の油で約6分ほど揚げたら完成。

じゃがいものかき揚げ・手作りおそば

  1. 皮をむいたじゃがいもを拍子切りに、玉ねぎは薄切りにする。
  2. (1)に天ぷら粉をまぶす。
  3. 天ぷら粉と冷水で衣を作り、(2)のタネをくぐらせる。
  4. 180度の油で3~4分揚げる。
  5. 小山さんお手製のそばと一緒に盛り付けて完成。