DASH村 ~新男米~
TOKIOの品種改良 今までの記録
2017年6月18日「新男米」
【田車】
120年程前から、伝わる田んぼ専用の道具。
14年前の異常気象に見舞われた福島DASH村でも分けつを、促すために使った。
先端に付いたギザギザの車輪で、田んぼの中を進むことで、根を切って生育を促したり、草を取り除いたり、土中の有害なガスを抜いたりする効果があった。
根を切る
田車で稲の根を切ることで、根を切られた稲は、根から養分が吸えなくなるため、身の危険を感じ、生き残ろうとして、新たな強い根を生やす。すると、より多くの養分を吸えるため、生育が活発になり、分けつも進む。
新品種『ふくおとこ』は、田車で根を切ったおかげで、力強い根を張り、台風の強い風の中でも倒れることなく、耐えることができた。
【出穂】
茎と葉の間の境目から穂が出てくること。
出穂時期は、品種によって違う。
【福島県農業総合センター】
東京ドーム約12個分の敷地で300種類もの稲を育てながら、品種改良を行う県の施設。
「天のつぶ」や「里山のつぶ」が開発された。
【品種改良失敗】
2つの品種を掛け合わせる品種改良は、片方のおしべを全て抜き取り、そこへ別の品種の花粉をふりかけることで、新しいお米を生み出せるが、おしべを一本でも取り損ねると、残ったおしべの花粉が交配してしまい、別品種の花粉は交配できず、できた種は元のままの品種になってしまう。
新品種『ふくおとこ』の田んぼに品種改良に失敗した『新男米』が22株あり、田んぼから取り除いた。
【米づくりの敵】
【スズメ】
穂が出たばかりの実は、まだ固まっておらず、粒の中に液状のデンプンを溜め込む。
スズメは、クチバシで潰し、吸ってしまう。
【イモチ病】
8月の連日の長雨で、福島の日照時間は平年の3割ほどとなってしまい、イモチ病の発生が心配された。
イモチ菌は、湿気が多いと繁殖する。
イモチ菌は、伝染のスピードが速い。1週間で田んぼが全滅することもある。
太陽の光を浴びると伝染力が弱まる。
【無農薬農薬イモチバージョン】
DASH村で、16年前に教わった特効薬。
材料は、唐辛子、にんにく、酢、木酢液。
唐辛子:辛味成分であるカプサイシン、サポニンに殺菌作用がある。
にんにく:特有の匂いの元であるアリシンが殺菌作用を持つ。
酢:リンゴ酸、クエン酸、酢酸に殺菌能力がある。
木酢液:酢酸に殺菌作用がある。
【木酢液】
木炭を焼く際に釜から出る煙を煙突を使って集め、冷やして液体にしたもの。
作物の殺菌や消毒に効果があるという木酢液。
炭焼き名人の金光さんが持ってきてくれた。
【稲刈り】
ふくおとこの茎の数は、新男米と比べると、数は少なかったが、太い茎ばかり揃っていた。
DASH村の仲間たちと総手で、3時間ほどかかっていた刈り入れが、ふくおとこの田んぼでは、10分と経たずに終わってしまった。
はせがけをして、稲を3週間乾燥させる。
【脱穀】
去年の新男米は、310キロだったが、ふくおとこは、1キロで10合ほど。
来年の種に、約500g残し、残り500gはみんなで食べることに。
【もみすり・精米】
ふくおとこをもみすりすると、青い粒が目立った。
→夏の日照不足が原因で、熟し切れなかった。
ふくおとこの玄米を精米すると、割れた米が目立った。
【羽釜】
羽釜は米の美味しさにこだわる日本で生まれたと言われ、鎌倉時代には武士や貴族の間で使われていた。800年経った今もおいしくご飯が炊ける羽釜。
鍋の場合は底にしか熱が伝わらず、ムラができるが、羽釜の場合は、羽の下の部分がすっぽりと入るので、釜全体で熱を受け、米ひと粒ひと粒に熱がムラなく伝わるため、ごはんが美味しく炊き上がる。
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