福島DASH村で、米作りを始める。
<男米>
2002年から育てている品種。「ひとめぼれ」と「タカネミノリ」の交雑種。いもち病に弱い。
<新男米>
毎年、いもち病に悩ませられていた「男米」といもち病に強い「ふくみらい」を配合し、病気に強いTOKIOオリジナルの品種「新男米」が誕生した。
<ふくおとこ>
さらなる美味しさを目指して、2016年から品種改良に挑戦。
掛け合わせたお米は、明雄さん自らが作っていた米「チヨニシキ」。
20回目の米づくりは、緊急事態宣言の中、福島に向かうことはできない。
城島の提案で城島、太一、松岡、そしてともに福島に通ってきたスタッフが手分けをして、東京の自宅で種から苗まで育てることになった。
そして、東京都立園芸高校の元ジャガイモ畑をお借りして田んぼを作り、6月上旬に田植え、9月下旬には収穫を行い、福島との気候が違う東京の厳しい夏を乗り越えて自分たちの力で美味しいお米を作ることができた。
今年はDASH村がある浪江町の隣に位置する葛尾村で21回目の米作り。
城島、太一、松岡に加え、後輩の岸とシンタローにも参加してもらい、この5人で。
震災後10年間手付かずだった元田んぼをお借りして、葛尾村の人々にも協力して頂きながら、まずは荒地を田んぼにするための作業から行うことに。
イモリの名は、井戸に棲みつきまるで井戸の守り神(井守)のようだという意味。
井の字は水田を象形するのではないかとの説があり、わざわざ紛らわしい井戸の井の字を用いたのは、井は農業(稲作)に欠かせない用水路を意味したからとも言われている。
→田んぼの守り神として知られるイモリは、稲の害虫を食べてくれる。
岸が捕まえた葛尾村のイモリは、都会のイモリと比べてお腹がぷっくりしている。
ドロムシ
葉っぱに泥が跳ねたように見えることからドロムシ。
しかし、泥の様に見えていたのは実際はドロムシの糞。
ドロムシの肛門は背中にあり、糞が背中に溜まり、やがて全身を覆うことで泥のように見え、外敵から身を守っている。
ドロムシのエサは葉っぱの緑色の元となる葉緑体。
光合成をして養分を作り出す大事な部分である葉緑体が、吸い取られてしまうとその部分は白く変色し、養分を作れなくなってしまう。
→このままでは葉緑体を吸い尽くされ、生長が止まってしまう恐れが。
そこで、DASH村で21年前から行ってきた方法で対策をすることに。
21年前に明雄さんに教えて頂いた“無農薬農薬"。
田んぼ全体に満遍なく振りかけることで、強い刺激臭で虫を寄せ付けなくする。
嵐が丘
石井食堂さんに紹介して頂いた葛尾村のカフェ。
長年神奈川で暮らしていた堀江さん夫婦は自然豊かで水が美味しい葛尾村に惚れ込み、定年後移住。
震災で避難を余儀なくされたが、それでも葛尾村への想いは強く、避難指示解除後、念願の自宅兼カフェをオープンした。
→廃棄する前に天日干しで水分を飛ばし軽くしていたコーヒー殼を頂いた。
さらに、田んぼ脇の草むらに生えていたドクダミとヨモギ。
植物の葉には無数の酵母菌が生きている上、根には有用な微生物がたくさんいるため、摘んだら洗わないで入れるとなお有効。
※今回使用している無農薬農薬は虫を駆除する目的ではなく、あくまで寄せ付けない為の予防対策として行っております。
生長具合
背丈70センチ。分けつ28本。
茎の数は半月前に比べて2倍近くに増えたが、城島は少なく感じていた。
→この時期の理想的な生長具合は、茎の数35本、背丈は60cmほど。
分けつが少なく、上に伸びてしまったため、細長い稲に。
細長い稲は、やがて米となる穂が出ると、台風などの強い風で倒れやすく、穂が泥に浸かると腐ってしまう恐れが。