福島DASH村で、米づくりを始める。
<男米>
2002年から育てている品種。「ひとめぼれ」と「タカネミノリ」の交雑種。いもち病に弱い。
<新男米>
毎年、いもち病に悩まされていた「男米」といもち病に強い「ふくみらい」を交配し、病気に強いTOKIOオリジナルの品種「新男米」が誕生した。
<ふくおとこ>
さらなる美味しさを目指して、2016年から品種改良に挑戦。
掛け合わせたのは、明雄さん自らが作っていた「チヨニシキ」。
DASH村がある浪江町の隣に位置する葛尾村で21回目の米づくり。
城島、太一、松岡に加え、後輩の岸と慎太郎の5人で。
震災後10年間荒れ放題だった元田んぼを、地元・福島の方々に協力して頂きながら、田んぼに甦らせた。
夏にはいもち病、収穫前にはイノシシに田んぼを荒らされるなど、試練は絶えなかったが、安全で美味しい米を作ることが出来、福島の方々と実りと後輩の生長を喜んだ。
開拓の時からお世話になっている吉田親子が土手作りの手伝いに駆けつけてくれた。
城島の疲れを癒そうと娘・愛梨朱さんがハチミツレモンを差し入れ。
ハチミツレモン→ハチミツの糖分とレモンのクエン酸で疲労回復効果!
種まきから3週間後、天候不良が原因で育った苗は去年に比べて細く弱々しい苗に。
1週間後に控えた田植えに間に合わせるため、苗にストレスを与えて根張りを良くする対策を。
去年は手で行っていたこの対策だが、今年は岸が作成した「キシーン2号」を使って新しいストレスの与え方で刺激していく。
効率よく苗にストレスを与えるために岸が竹と藁縄で作った特性マシーン。
これを使えば、竹の負荷が苗にかかり、一気に生長してくれるはず。
→結果は大成功。田植えまでの1週間で一気に4cmほど伸び、最適な長さに。
去年、風通しが悪く、農家の大敵であるいもち病にかかってしまったことから、城島は病気対策として田んぼに新たな土手を作ることに。
土手を作ることで、風通しが良くなり、菌が付着しにくくなる。
5月上旬、地元の方達の手も借りながら、全長72mの土手が完成。
いもち菌は空気感染するため、伝染のスピードが速く、1週間で田んぼが全滅することも。
米農家にとっては稲の命に関わる恐ろしい病気。
現在の田んぼは、霧が発生しやすく、湿気が多い場所を好むいもち菌にとって、格好の増殖場所だった。
→去年は、予想を上回りいもち病の被害が拡大。
出てきたばかりの穂にいもち菌が感染してしまうと、お米にならなくなってしまう。
そこで、DASH村で学んだ知識を生かし対策を行うことで、なんとか危機を乗り切った。
生育の遅れが原因で茎は細いものの、背の高さはむしろ田植えにピッタリの長さに。
細く短く育った苗は、ヒョロヒョロに伸びた苗よりも丈夫に育つ。
→根っこが土に定着するのに10日かかるため、苗の背が高すぎると風の影響を受け、根っこごと倒れてしまいやすい。
米作りを始めた2001年に明雄さんから学んだ田植え前の準備の一つ。
10~20本ずつ束にしてカゴに入れ、腰にぶら下げて植えやすくする。
結び方は「苗打ち結び」と言われ、苗や収穫した野菜などを束ねる時に使われる。
結んだ紐を引っ張るだけで片手で簡単に解けるので、田植えがスムーズに行える。
田植えの後に豊作祈願や、田植えの慰労会として、人々が集まり、料理を食べたり、お酒を飲んだり、踊ったりするのは、「早苗饗(さなぶり)」と言われ、1000年以上も前から全国各地で行われている。