DASH村 ~新男米~

2001年 ~TOKIOの米作り・スタート~

福島DASH村で、米作りを始める。

<男米>

2002年から育てている品種。「ひとめぼれ」と「タカネミノリ」の交雑種。いもち病に弱い。

<新男米>

毎年、いもち病に悩まされていた「男米」といもち病に強い「ふくみらい」を交配し、病気に強いTOKIOオリジナルの品種「新男米」が誕生した。

<ふくおとこ>

さらなる美味しさを目指して、2016年から品種改良に挑戦。
掛け合わせたのは、明雄さん自らが作っていた「チヨニシキ」。

<メッシ>

2023年の塩水選で通常よりも濃い濃度で行い、より中身の詰まった良い種を選出した岸の特別米。

2024年の米作り

【苗作り】

3月下旬、大玉村で24度目となる米作りの最初の作業。
福島で苗を育てるのは2019年以来5年ぶり。

塩水選

種を塩水に浸すことで良い種を選りすぐる方法。
中身が詰まっていない軽い種は浮き、しっかりと中身の詰まった良い種は沈む。
軽い種を取り除き、沈んだ良い種をまくことで、健康で元気な苗に育つ。
今年はシンタローのアイデアで、福島から300キロ離れた横浜DASH海岸の海水を使用した。
塩水選に必要な比重は1.13。TOKIOはより良い米を作るため1.15で行っているが、海水の比重はそれを大幅に下回る。さらに海水を汲んだ日は大雨のため、さらに薄くなっていた。
塩水選ができるよう、シンタローは城島のアドバイスのもと海水を大鍋で煮込んで、塩分濃度を濃くしていく。

水浸し

塩水選をして選抜が終わった種を、12℃前後の水に10日間たっぷり浸す。
そうすることで、水分を十分に吸収し、種は春が来たと感じ芽を出す準備をする。

そして10日後、どの種も2mmほどの芽出しを確認できた。
粒の大きさを比較すると、新男米よりもメッシの方がプックラとしてて大きいのが分かる。

種まき

米の種をまく理想の深さはおよそ6mm。
そのため土を入れるのは9割位までが良い。

  • 9割より多い場合
    種が露出して乾きやすくなり、枯れて発芽できなくなる場合があり、水で種が流されてしまう。
  • 9割より少ない場合
    土が多くかぶってしまい芽が出なくなることがある。

一粒まき

口径およそ2cmの穴が288個空いた育苗箱に一粒ずつまく方法。
TOKIOは明雄さんの教えで、根張りを強くする為に一粒まきを行っている。
土を約9割入れ、種を一粒ずつまく。
種まき後には、フルイで細かい土を優しくかける。
他の苗と栄養を奪い合うことなく、根張りの良い丈夫な苗を育てることができる。

桑の木の移植

去年田植えの日までに開拓が間に合わず、5枚目の田んぼにする予定だった場所にそびえ立つ高さ5m、直径最大25cmの桑の木。
今年はこの場所も田んぼにするため、もう一つ下の段に移動させる。
桑の木は葉を落とす時期は休眠しているので、3月下旬は移植するのにうってつけの時期。
桑の木の周りを掘り、根っこを土ごと移植した。

福島県大玉村

  • 福島県安達郡大玉村は葛尾村から車で西に1時間。
    日本百名山の安達太良山を望む場所に位置する。
  • 米作りは大玉村の一大産業であるが、40年前に比べて田んぼの面積は半分に。
    現在東京ドーム21個分の面積が荒地になってしまっている。
  • 平地と山間部にも田んぼがあり、山間部では棚田が広がっている。

お世話になった方

米農家
古川 沙織さん

地元大玉村の米農家。米作りのアドバイスをいただいている。

米農家
武田 良一さん・菅野 武雄さん・武田 政志さん

開拓作業を手伝っていただいた。

2023年の米作り

日本百名山 安達太良山の裾野に位置する大玉村で米作り。
30年以上作付けが行われていなかった、草木が生い茂る7段の元棚田を地元の皆さんの手助けを受け、4枚の田んぼに復活させた。
棚田ならではの問題や、虫の被害、猛暑による収穫時期の早まりなど様々な問題があったが、9月中旬に稲刈り、9月末に待望の収穫祭を行うことができた。

棚田

機械が入りにくく管理が難しい。
しかし、斜面のおかげで風通しが良い・日光が当たりやすい・寒暖差が大きいというメリットがあり美味しいお米を作るにはもってこいの場所。