A面
夜行の騒動から1年、ヒカル(冨田侑暉)・玲矢(佐藤海音)・慎一郎(西田至)は、音楽で血の衝動を抑えながら、穏やかに過ごしていた。ある日、ライブハウスに渚沙(木﨑 ゆりあ)が訪ねてくる。ヒカルのファンという彼女は、毎日のようにやってくる。熱心に思いの丈をぶつけてくる彼女に、ヒカルも少しずつ心を開いていく。ある晩、ライブハウスからの帰り道、渚沙と別れたヒカルは、直後、女性の悲鳴が聞こえ、急いで戻る。すると、渚沙が、男と揉み合いになっていた。慌てて渚沙を助けると、その男は黒瀬(大東立樹)で・・。黒瀬はその場を立ち去ってしまう。渚沙を落ち着かせ、話を聞くヒカル、さらに心を通わせる二人だった。しかし、その後、ヒカルの元を訪ねてきた黒瀬から、衝撃の事実を聞かされる。
「あの女は、怪しいぞ」
B面
黒瀬の忠告が気になるも、渚沙への想いを止められないヒカル。しかし、ある日、渚沙が男と歩いているのを目撃する。あとを付けると、渚沙が男の血を吸っているのを見てしまう。すぐに渚沙に問いただそうとするヒカルだったが、黒瀬に止められる。「泳がせろ」黒瀬のことなど信用できないヒカルだが、黒瀬は夜行になって、絶望の淵にいたところを、慎一郎に助けられたことを語りだす。黒瀬を信用したヒカルは、さらに渚沙への疑念を強める。
渚沙はなぜ、ヒカルを騙したのか、そして、本当にこの恋はニセモノだったのか・・。渚沙側の真実も語られる。
そして・・とうとう二人で迎える夜。抱き合う二人。「ヒカルさんが好きでした」渚沙のその言葉は嘘か本当か。結ばれることのない夜行の切ない恋の結末は・・。