「私と離婚してください」――。全てを一人で抱え込み、会社を辞めて創(城田優)に別れを告げた真央(齊藤京子)。降りしきる雨の中で崩れ落ち、あふれる涙を抑えられずに嗚咽していたところ、見知らぬ初老の女性が「大丈夫?」と心配して傘を差し出してくる。女性は真央の濡れた顔をハンカチで拭くと、その顔をまじまじと見て、「あなた……もしかして小柴さん?」。女性は真央のことを知っているようだ。「私は福住といいます。福住花乃子。あなたは私の命の恩人よ」――。
訳が分からないまま、真央は花乃子の家でお風呂を借り、良い匂いに誘われて食事を一緒に作る。「本当にありがとうございます。こんなにしていただいて」と礼を言う真央に、花乃子は「お礼を言うのは私の方なんだから」と真剣な面持ちで、「5年前、あなたに助けてもらったおかげで、私はこうして元気でいられるの」――そう、花乃子は5年前、真央が入社式の日に命を助けた女性だったのだ。
それ以来、花乃子のその後がずっと気になっていた真央は、むしろお礼を言うべきは自分の方だと伝える。あの日、花乃子を助けたことで、入社式に遅刻し、創と巡り合うことができたのだから……。「さっきの涙は、その人と関係あるのね」と察する花乃子に、真央は「……お別れしたんです。毎日ごはんを作って、一緒に食べて、そういう普通の幸せを望んでいたんですけど、叶いませんでした」と、創との幸せだった日々を思い出し涙が頬を伝う・・・。真央がこれから田舎に帰るつもりだと言うと、「何か役に立てることがあるといいんだけど」と花乃子。しかし真央は「こうやって会えただけで十分です。本当にありがとうございました」と気丈に答え、花乃子の家を後にする。
一方その頃、創は父・栄治(髙嶋政伸)のもとに押しかけ、「全部あなたが仕組んだんですよね」と追及。真央以外の女性と結婚するつもりはないと宣言するが、「だったらこの会社におまえは必要ない」と栄治。この男の独裁から会社を守らなければならない創は、何も言えなくなってしまう……。
田舎に戻った真央は、弟の畑で野菜収穫を手伝い、久しぶりに気持ちのいい汗を流す。……と、そこにスーツ姿の男が歩み寄る。男の顔を見て驚く真央。それは、元カレ・航太(藤堂日向)で――。
最終回直前!創とマウント女子・美香(椛島光)の結婚は不可避なのか!?田舎に戻った真央に再び近づいた航太の思惑とは!?目的達成のためなら手段を選ばない栄治に引き裂かれた2人・・・変えられない結末・・・逃げられない、宿命!