「ドロ刑」第8話振り返り!斑目は煙鴉に利用されていた?
日本テレビ系土曜ドラマ「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」、次回は12月8日(土)よる10時放送予定。前回の第8話をプレイバックする。
煙鴉(遠藤憲一)が斑目(中島健人)の前から姿を消して数週間。その帰りを待ちわびる斑目の一方、皇子山(中村倫也)はある病院のセキュリティールームで起きたデータの窃盗事件の犯人が煙鴉だと睨んでいた。
そんなある日、煙鴉がいつものバーに、しれっと現れる。皇子山が煙鴉を疑っていると伝えた斑目に、煙鴉は「大人の言うことを信用するな」と意味深な言葉を語るが、その時、斑目の携帯に職場から急な呼び出しが入り…。
急いで戻った斑目を待っていたのは、器物損壊で捕まったという男(大友康平)。取調べ室で、完全黙秘を貫き身元不明、指紋まで焼き消す徹底ぶりで正体を隠す男が、自分は煙鴉だと言い出し…!!
13係では自称・煙鴉の“煙鴉である証拠”を聞き出そうと一同が意気込む中、男は2年前に窃盗に入った家の住所を告げる。裏をとると、確かにそこでは煙鴉が犯人と考えられている未解決の窃盗事件が起きていて…。煙鴉しか知り得ない情報を吐かせることで本人である確証を掴もうと、取り調べ室では“秘密の暴露”をさせようと試行錯誤する。しかし、男が暴露したのは取り調べを担当した左門(板尾創路)や皇子山たちの知られたくないプライベートの秘密!なぜか13係メンバー全員の裏情報を掴んでいる男に取り調べチームは驚愕と動揺を隠せず...。
一方、2年前の事件を再捜査する斑目は“鑑識が探さないところに証拠はある”という煙鴉の言葉をヒントに、現場の目立たない窓に開いた小さな穴を見つける。その夜、自分のニセモノが現れたことを知り憤慨する煙鴉は斑目に、一流の泥棒は理にかなった動きをする、と新たな助言をして…。
翌日、自称・煙鴉の男が新たに自白した未解決窃盗事件の再捜査をする斑目は煙鴉の助言に従って再び新たな証拠を見つける。そんな中、パソコンの普及によりアナログな手口捜査の需要が減ってリストラに怯える対人恐怖症の細面(野間口徹)は、指紋も名前も捨てた正体不明の男の孤独に一人思いを巡らせていた。
そして、2年前の事件現場で見つかった指紋がある意外な人物のものと判明し、捜査は混乱を極める!果たして自称・煙鴉の男の正体は!?そしてその目的とは一体!?
――ここからネタバレーー
美希(石橋杏奈)が自称・煙鴉に取り調べで相対するも、またも「実は酒豪」「自分に好意を寄せている男友達3人を呼び出し、無理やりカラオケに付き合わせている」と、プライベートの秘密を次々と明かされてしまう。取り調べは瑤子(江口のりこ)に変わり、最初こそ強い口調で動揺を与えるが、自称・煙鴉が瑤子の大学時代の元カレの話を持ち出すと、瑤子は「すごい情報やな」と身を乗り出し、元カレのその後の顛末に興味を惹かれてしまい、結局取り調べにならず…。
自称・煙鴉はまた別の過去の事件の再捜査を13係に促す。
斑目はその事件現場の再検証に、そこで煙鴉の「関節を自由自在に外して、狭いところから忍び込む奴がいる…」という言葉がフラッシュバック。換気扇を外して指紋を採取し、この事件の手がかりを探る。
科捜研の女・沙織によると2年前の事件で採取した指紋は瀬戸正次郎=キツツキのマサ(第1話ゲスト高橋克実)の指紋だと判明する。さらに斑目が再検証した結果、換気扇から採取された指紋が黒蛇・大堂吾郎(第2話ゲスト笹野高史)の指紋と一致する。
そんな中、新たな事件について供述をはじめた。大久保という参議院議員の家に空き巣に入ったというのだ。大久保議員(上島竜兵)の家からは現金200万円が奪われていたが、痕跡は全くない。それはまさに本物の煙鴉による犯行であるかのようだった。しかし、斑目は、現場を検証していて、あるものに気づく、記念写真の大久保の鼻の穴部分に綿棒が2本刺さっていたのだった。斑目はそれをDNA鑑定に提出する。
自称・煙鴉の男の取り調べを細面が担当することになるのだが、自称・煙鴉は、細面が以前友人のネットベンチャーを手伝うもアイデアだけを利用されて放り出されたという過去を明かす。これまでも取り調べ相手のプライベートを明かしてきたのは同様だが、その後「騙す方が悪いんだ」「あんたは悪くない」と初めて自分の思いを語りだす。
さらに「どうしても困ってる、って言ったんだ…友だちが。だからお金を貸した。それが次の日、ドロン。大事な会社の運転資金だった」と自分のことを話し始めた。「30年付き合っていて、初めて涙を見せたんだよ?なんとかしてやろうと思うじゃない」「それで、みんなぱぁだ」と語る、自称・煙鴉の男。
「あと、もう少しだ…」「あと少しで…帰れる…」とも。
この男が釈放される一方、バーで煙鴉は斑目に語り出す。
「ある男がいた。男は蒲田の町工場の2代目だった」「友人に資金提供をして逃げられたことから、生活は一変した」「家族に迷惑がかかるのを恐れ、離婚して一人になった」「自分の生命保険で負債を支払おうと、『自殺橋』に来た」と言う。
その話は自称・煙鴉の男の話であることがわかる。
さらに煙鴉は「偶然通りかかった男が事情を聞き、ある仕事を依頼した。5日間、ある条件通り仕事をすれば、5000万円払う、と」「男は若い頃の喧嘩沙汰で指紋のデータが警察にあるかもしれないとわかると、躊躇いなく自らバーナーで指紋を焼き切った。必死だった。無事、仕事をやり遂げ、男は帰った…」と語った。
斑目は「それって…」と言いかけると、煙鴉は「俺が依頼した。5日間、誰にもバレずに煙鴉のふりをしろ、とな」と言った。
自称・煙鴉の男は釈放された後、質素なアパートで妻と娘と再会した。
そんな中、本物の煙鴉について、鯨岡は警視総監に報告していた。
「間も無く逮捕します、その準備もできています」「そのために…13係を作りました」と決意の表情。
第8話の終盤、煙鴉がバーを出た後、皇子山が「議員の家の窃盗…」「遺留品の綿棒2本についていたDNAは…俺と斑目のものだった」と問う。煙鴉はバーで斑目や皇子山と飲んでいた時、コップの呑み口に綿棒をつけ採取していたのだった。
さらに、この第8話の中盤ではこんなシーンもあった。一人飲んでいる煙鴉の隣に皇子山が座る。皇子山は皇子山真里――殺された妹のデータを「盗みましたね」と問う。5年前、真里から「大事なものを盗まれた」と電話があり、その3日後飛び降りて亡くなったという。皇子山は「点滴の跡だ。入り待ちの間、あんたはブドウ糖の点滴だけで命をつないだ。違うか」と言うが、煙鴉は「詰めが甘いな…その程度で俺に触るな…」と意に介さない、というシーンだ。
綿棒のDNA採取の件を問われると煙鴉は「盗まれた方が、悪いんじゃねえのか」「お前も…お前の妹も」と、横をすり抜け出ていく。
斑目は「俺は、ケムさんに間違った誘導をされてた…全ては、自分じゃない犯行をあぶりださせるために!」「ケムさん、俺を、利用したんですか?」と問うと煙鴉は、「当たり前だろ?」「泥棒だぜ、俺」「ドロ刑遊びはもう終わりだ。捕まえてみろよ、斑目」と言い、第8話は終了した。
第8話は日テレ無料 by 日テレオンデマンド(https://cu.ntv.co.jp/dorokei_08/)、第8話を含む全てのストーリーはHulu(https://www.happyon.jp/dorokei)で配信中だ。