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「ドロ刑」最終回振り返り 煙鴉の真実が明かされた!激動のクライマックスと意外すぎる結末

2018.12.17 公開

先日12月15日に最終回を迎えた日本テレビ系土曜ドラマ「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」、この記事ではそのストーリーをプレイバック。最終回を含む全てのストーリーは、放送終了後もHulu(https://www.happyon.jp/dorokei)で配信中だ。

煙鴉(遠藤憲一)が次なるターゲットとして名前を書き残したのは柏田不動産の会長『龍崎一郎』(渡辺哲)。13係で手分けをし、龍崎の会社周りを警護することになった斑目(中島健人)と瑤子(江口のりこ)、さらに勝手田(丸山智己)と左門(板尾創路)も加勢して厳重すぎる警備体制を敷く。しかし煙鴉の仕掛けた巧妙な罠にはまり、龍崎のポケットに入っていたある物が盗まれてしまう!今まで煙鴉が盗んだ物が全て個人情報に関する物だと気付いた斑目は、煙鴉の目的が何なのか考えを巡らせる…。

そんな中、皇子山(中村倫也)は美希(石橋杏奈)から20年前に分譲地として売りに出されていた“虹の見える丘公園”がギルバート記念病院に関連がありそうだと聞く。自殺した妹・真里(真魚)の死の真相を追う皇子山は、真里が慕っていた医師・伴(村松利史)の口を割らせようと、警察官として一線を超えた行動に出て…。

そして水面下で警視総監の真鍋(本田博太郎)と通じていた鯨岡(稲森いずみ)は警察にとって不都合な、ある情報を握る煙鴉を存在ごと握り潰す目的で13係を利用しようとしているようで…!?

その夜、斑目は新聞記者の近藤から、斑目の持っているという『日本を揺るがすネタ』を教えて欲しい、と声をかけられる。表の顔は犯罪ジャーナリストを装っている煙鴉が、自分に何かを伝えるために近藤をよこしたのだと直感する斑目だが…。

そんな中、沙織(田中道子)に頼んで、ある新聞記事の写真を解析していた細面(野間口徹)と、これまで煙鴉の関与した窃盗について調べていた美希、そして皇子山の情報が合わさり、煙鴉の正体がとうとう明らかになろうとしていた。しかし、煙鴉を追うことは、かつて行われたある大きな不正を暴くことに繋がっていて…!!煙鴉が仕組んだ命がけの復讐劇のフィナーレを前に、斑目と13係が最後に選んだ道とは!?

――ここからネタバレーー

細面によると、「虹の見える丘公園」は、ある工場跡地を宅地開発し、大々的に売り出された。そこは虹がよく見えるスポットだった。しかしその土地は、分譲する前にあった化学工場の残留物質で、土壌が基準値の3万倍という高濃度で汚染されていた。その中で、最も汚染がひどかった一角を買ったのが、煙鴉こと北岡だった。彼には奥さんと男の子がいた。ある日、よく砂遊びをしていたその男の子が、小児がんにかかり亡くなった――というのだ。そして煙鴉は仕事をやめてまで原因を探り、土壌汚染を知っていながら土地を売ったゼネコン、販売を認可した官僚、そしてその土地を大々的に売りたかった市長が絡んでいる話だと突き止めたようだ。

調査のための第三者機関が立ち上がるも、裏金により、土壌も「問題なし」となり、がんと土壌汚染の因果関係は認められなかった。裁判も国の意向を受け敗訴となってしまった。その過程で煙鴉こと北岡はクレーマー扱いとなってしまい、妻は飛び降り自殺。そこから「北岡」の行方は消え、数年後、「煙鴉」の仕業と思われる窃盗事件が発生するようになったと細面は調査の結果を説明した。

さらに細面は煙鴉が犯した60件の盗みを調べてみると、全て何らかの形で「虹の見える丘公園」に関わっていた人に関連しており、そのカモフラージュで現金や貴金属も盗んでいた。その今、最後の詰めとして、阿川、七波、龍崎、大久保らをターゲットにしていた。

一方、ギルバート記念病院には皇子山と伴。皇子山は、伴が土壌汚染と子どもたちのがんとの因果関係がないかのように、カルテを改ざんした事実を突き付ける…。また、そのことを知りながらも逆らえない妹を、汚れ仕事に無理やり巻き込んだことを追及する。

伴は「本当に彼女が何を盗まれたのか知らないんだ」と言う。

煙鴉の犯罪を暴くことは、20年前の国家の不正をあぶりだすということ。これが前述の「煙鴉を追うことは、かつて行われたある大きな不正を暴くこと」だ。そしてこの不正となった市の20年前の橘市長は、なんと現代では橘総理大臣(原岡見伍)となっているという。

一方、煙鴉は官邸に潜り込む。官房長官室に入り、金庫へ。金庫を解錠し札束が積まれている上にあるノートを盗む。そこには「国会対策費」などと書いてある。13係も煙鴉の狙いが、その「引き継ぎ帳」なのではないかと推測する。「そのノートがあれば、総理大臣が誰にいくら配ったかわかる」からだ。

そんな中、13係には「斑目が煙鴉と内通していたこと、そして発砲されたこと、そのことを13係全員で隠蔽したこと」で懲戒免職という知らせが。鯨岡係長が責任を押し付けた形のようだが、「係長は、頻繁に警視総監に会ってた…」という皇子山。皇子山は医者から聞いた話として、20年前、虹の見える丘公園騒動が持ち上がった際に、地元の県警本部で政治家たちとの折衝をしたのが真鍋警視総監だったということをつかんでいた。この真鍋が騒動をまとめ、当時の橘市長に気に入られてそれ以来の仲ということになるのだ。

13係はダメ元覚悟の捨て駒として、煙鴉を極秘逮捕するために組まれたメンバーだったのか?そのことを悟り、13係一同は唖然。さらに煙鴉の捜査は捜査一課に移り、斑目を撃ったことで刑事への殺人未遂となり、射殺の可能性もあるという。



13係にすべての責任を押し付けて自分は逃れようとする鯨岡を追いかけようとする斑目、その前に立ちはだかる煙鴉。「鯨岡なんてどうでもいい、お前たちが追うべき敵はもっと巨大だ!」という煙鴉。

しかし、これは煙鴉をおびき出すために、斑目たち13係が打った大芝居だった。

煙鴉は走り去り逃げようとする。追いかける斑目と皇子山。煙鴉は振り返って銃を構え「撃て、斑目」と言う。そこに遅れてきた皇子山が「銃を下ろせ!」と向かってくる。斑目は「皇子山さん、違うんだ!」と言うも、3すくみで動けない3人。煙鴉が皇子山に向けて引き金を引くと、斑目も同時に発砲。弾は煙鴉に命中した。駆け寄った皇子山が調べると、煙鴉の銃は空だった。

救急車で病院に運び込まれる煙鴉。その道中に付き添う斑目と皇子山。斑目は「科捜研の沙織さんが当時の所見を調べてくれました」と、皇子山の妹・真里が煙鴉に殺されたとされた際の状況を説明した。それによると煙鴉は、実は真里を止めようとして、煙鴉のDNAがついていたのはそのためだったという。

処置を終え、ストレッチャーに乗せられた煙鴉。どうやら一命は取り留めたようだが、鯨岡は煙鴉の所持品をナースから受け取る。「煙鴉は盗んだ個人情報をデータ化して持っていた」とノートとSDカードを警視総監に渡してしまう鯨岡。「よくやった!総理も喜ばれる」と真鍋。そして煙鴉逮捕の記者会見が開かれることに。

いよいよ煙鴉逮捕の会見…かと思いきやーー近藤が突如立ち上がり、「真鍋警視総監から橘総理大臣に連なる虹の見える丘公園疑惑事件の真相」を暴くと宣言する。そこで総監が手にしていたノートは「外交機密費」「選挙対策費」「特別功労金」と全てが13円となっており、書き換えられ、すり替えられていた。「あの女…」と唖然の真鍋。

大混乱の会見中、斑目の元に来た鯨岡は、警視総監・真鍋が悪であることは入った時からわかっていたこと、亡くなった煙鴉の妻は自分の親友であったことを明かした。「私にできることは、親友の愛した男(煙鴉)を守ること。そのために絶対大丈夫なメンバーを私が集めた…それが13係」と言う。13係に責任を押し付けた?というのは演技で、「出世しか頭にないバカのふりをして」真鍋を欺き真実を追ったのだ。

この分譲事件に関しては橘総理大臣が辞意を表明する事態に発展。鯨岡は斑目に「一ヶ月10件」のノルマを新たに与える。

ラストシーン、病室で二人きりになった煙鴉と斑目は言葉を交わす。窓の向こうに虹がかかっている。鯨岡も到着し3人に、と思いきやベッドを見ると煙鴉はいつの間にかいなくなっていた。

窓の外には虹がかかり、そこに向かって一羽の鴉が飛んで行った。自由に羽ばたいて。

...このラストは観る人によって、さまざまな解釈ができると思います。あなたが思った、その解釈がドラマ「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」の本当の結末です。
 

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