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<長谷川憲司アナ オセアニア 取材リポート>
2005.06.20
![]() ハネムーナーたちがあこがれる美しい島で OFCのチャンピオンシップゲームが行われました。 タヒチにサッカー取材??私も最初は想像がつかなかったのですが、取材に出かけると、かの地にサッカー人気がしっかりと根付いていることをはっきりと見て取れました。 南国の強い日差しと雨に強い、ヴァッファローリーフという粗めの芝の上、はだしでボールを追いかける子供たち。そして、それを見つめるタヒチアンの人懐こい笑顔! パペーテというタヒチ島随一の都市(といっても歩いて回れる位の大きさ)のすぐ隣、ピラエという町の山の中腹にあるペータースタジアムでチャンピオンシップは行われました。 ![]() そんななか予想通り勝ち上がってきたのは、リティこと、あのリトバルスキー率いるオーストラリアのシドニーFC、と天国に一番近い島・ニューカレドニアのASマジェンタ。 オーストラリアのサッカーは、今年8月からAリーグというプロリーグがスタートすることもあり急速に発展を遂げている最中。リトバルスキーは選手としての豊富な経験、Jリーグでの貴重な経験を買われての監督就任。ロングボールを多用するサッカーから、しっかりとしたポゼッションサッカー、パスサッカーを標榜しチーム創立わずか3ヶ月ながら決勝に導く名将ぶりを発揮しています。 一方で、ニューカレドニアは去年FIFAに加盟したばかり。アマチュアチームのASマジェンタにとっては初めてのFIFA公認の国際試合の大舞台とあって気合十分。戦術では引けをとるものの、身体能力の高さと個人技の確かさは目を見張るものがありました。普段は新聞配達や、ビール工場、銀行などで働いている選手たちが、大国・オーストラリアのシドニーFCに一泡吹かせてやろうという意気込みが決勝の立ち上がりから伝わってきました。 シドニーFCは、海外経験の豊富な(9)ドリリッチ(11)ペトロフスキーの強力2トップと、(7)ミドルビーの左サイドの突破からクロスというのが攻撃の特徴的な形。そして広島でも活躍したMF(10)コリカが中盤の要です。 ![]() 時間の経過と共に、シドニーの優位性が明確になり、2-0でCWC出場を決定。「TOKYO, Here we are!」とかかれた、チャンピオンTシャツを着て、センターサークルで肩を抱き合いながら「Tokyo, Tokyo , Tokyo !!」と喜びを爆発させていました。 オセアニアのサッカーは、リティが話すように他の大陸チャンピオンに比べると、「under dog (格下)」かもしれません。しかし、勝利へのひたむきさ、向上心と高い吸収力はかならずや近い将来、他チームに引けを取らない強豪に育つと確信しています。日本のファンに向けてリトバルスキー監督は「どうぞ、応援してください」とメッセージをくれました。オーストラリアのサッカーの未来を担う重要な責を担うリトバルスキー監督の挑戦、どうかご注目ください。
----- 長谷川 憲司 (日テレ・アナウンサー) -----
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