毎週日曜夜10時30分〜放送の日本テレビ系ドラマ『崖っぷちホテル！』。
6月17日（日）には第10話（最終話）が放送される。

第9話で描かれた、宇海（岩田剛典）の古巣「バリストンホテル」からの「戻ってきてほしい」という依頼や、スキャンダルを嗅ぎ回っていた密着番組の行方も気になる中、宇海は「学びたい」と相談を受けていた他の崖っぷち経営に悩むホテルから11人の従業員の見学を受け入れる。しかしこれには考えがあり…。

そして宇海は佐那（戸田恵梨香）に「ホテル グランデ・インヴルサ」に来た本当の理由を明かす。全ての伏線が絡み合い、完結へと向かう物語。ドラマ開始時にインタビューを実施した岩田剛典に、今、改めて今作を振り返ってもらった。

前回のインタビュー記事はこちら：
https://www.ntv.co.jp/gakehote/articles/36gagfljjr7zzih2hs.html

このチームが本当に大好きで、現場が終わるのが寂しい

--いよいよ最終話ですが、『崖っぷちホテル！』の撮影に入る前と今を比べて、作品の捉え方に変化はありましたか？

最初はコメディドラマと聞いていたのですが、コメディというだけではなく、すごくあたたかい話で、家族で観られるようなヒューマンドラマだったなという感想です。第1話・第2話を撮っている頃はまだそのことに気づかなかったのですが、徐々に「おやおや、これはそういう（あたたかい）ドラマでもあるのかな？」と。

--宇海という役の捉え方はいかがですか？前回のインタビューでは「妖精」というイメージだとお話されていましたが、第9話から人間らしい一面が出始めてきていますよね。

急に「人間」になりましたね。第8話まで宇海は自分の内面のことを話してこなかったので、そこには少し悩みました。「人間らしくしていいんですかね？」と相談しながら、キャストの皆さんとのお芝居の中で（人間らしいキャラクターを）見つけていった感じです。

--具体的には、どういったことを考えながら見つけていったのですか？

実は（何かを）考えたわけではなくて、キャストの皆さんのことを思うと自然に表現できました。僕はこのチームが本当に大好きで、この現場が終わってしまうのが寂しいなという思いがあったので。第10話には泣きのシーンがありますが、この時も宇海という役の気持ちと自分自身の気持ちがリンクして自然と涙が溢れてきました。キャストの皆さんへの気持ちも込みで感動してしまったシーンです。

--岩田さんのInstagramアカウントでは、キャストの皆さんの似顔絵Tシャツの写真がアップされていましたね。

前室で似顔絵を描いていたら、「Tシャツにした方がいいんじゃない？」というアイデアをもらいました。ならばくっきーさんバージョンも作っていただこうというお願いもして、2バージョンのTシャツができました。スタッフの皆さんも現場で着てくださって嬉しかったです。

--撮影現場で印象に残ったのはどのようなことですか？

演者さんが自分のことだけではなく、そのシーンを良くするために演出部（のスタッフ）と一緒に演出を考えていく現場だったことです。まるで舞台演技のようで、ドラマの撮影では初めての経験でした。また、いつも誰かしら爆笑して撮影が中断になってしまうぐらい、笑いの絶えない現場でした。
皆さんの支えがないとそこにはいられなかったと思いますし、皆さんに本当に感謝しています。

--撮影してきたシーンの中で、見逃し配信でぜひ見返してほしい！というポイントはありますか？

いっぱいありますが…何回「ワクワク」と言っているかですかね？「ワクワクします」というセリフは当初からあったのですが、そこにアドリブでジェスチャーをつけて、最後まで（ジェスチャー有りで）やり続けました（笑）。
「ワクワク」は、キャストの皆さんも宇海について話すシーンでやってくれましたし、アドリブ返しのようなことが生まれてきて嬉しかったです。

物事を実現するためには「思ったときに言う」こと

--『崖っぷちホテル！』はチームワークを描いたストーリーでしたが、EXILEや三代目 J Soul Brothersといったグループで活動されている中で、チームワークという面を意識することはありますか？

プレーヤーとして、個人の活動でグループが良い方向に向かっていくようにしていきたいという思いがあります。一人の活動がグループに返ってくると信じているので、チームのために（改まって）発破をかけたりするようなタイプではないかなと思います。お互い言うまでもなく、メンバーそれぞれが（個人の活動でも）グループのためを思って活動しているのが三代目でありEXILEであるので、大人な人間関係が築けています。

--第10話では、同じ三代目 J Soul Brothersのメンバーである山下健二郎さんの応援出演がありますね。

（山下）健二郎さんとはおそらくメンバーの中では一番多く共演してきたのですが、今回「青春」と呼べるような作品に出合えたので、その思い出の1シーンに健二郎さんも加わっていただけて嬉しいです。

--『崖っぷちホテル！』は、「大逆転」をテーマに様々なことを実現していく物語でしたが、岩田さんはやりたいことを実現するためのこだわりはありますか？

（やりたいことを）主張します。思っていても言わなければ思っていないのと一緒ですし、後で言ってもそれも思っていないのと一緒なので、思った時に言うことは大切です。それは、芸能の世界に入って特に思います。
資料も作りますし、ご飯を食べている時や普段の何気ない会話の時も、自分がどういうマインドを持って活動していきたいか何度も話して（周囲に）刷り込みます。ドラマの主演についても何年も前から話していたことですし、実現して嬉しいです。

--最後に、第10話の見どころについて教えてください。

最終回は、これまで回収できていない様々な伏線や疑問がスッキリする回ですし、何よりきっとホテル グランデ・インヴルサのチーム愛に感動してもらえると思います。最後のシーンは、感情むき出しで向き合ったのでグッとくると思いますし、僕も（キャストの）みんなの目を見るとグッときてしまいました。ハンカチ必須で、ご覧ください。