2011年10月25日放送
熱い飴を思い通りの形にする人がいます。
飴細工師 吉原孝洋（よしはら たかひろ）さん。
起源は平安時代にまで遡るという飴細工。指先と鋏が織り成す伝統の技術で、
兎や鳥といった定番の物から、人魚などオリジナリティに溢れる作品を
瞬く間に作りあげます。
「この飴が80度ぐらいありまして、結構熱いんですね。まぁ、触るのにも苦労しますし、
飴はどんどん冷えてくると固まってしまいますので、手早く作ることが
結構大事であり難しいですね。」
「伝統文化に関わりたい」と、選んだ仕事が、小さい頃お祭りで見た飴細工。
しかし将来の生活が不安だと、家族は猛反対。
そんな彼の背中を押した言葉。それが…
「『生きるとは呼吸をすることではない行動することだ』という言葉が
あったんですけれども…」
「生きることは呼吸をすることではない 行動することだ」
「考えているだけではなく、行動することが大切」
そう語ったのは、スイスの哲学者ルソー。
「とにかく始めてみようと言うことで始めまして、
それをどんどん続けることで今この仕事に就いているということがあるので。」
お客さんに喜んでほしい。今日もその指先で、訪れる人を魅了します。