2011年11月15日放送

ロープを使って、高いビルの窓を拭く人がいます。
ガラス窓吹き職人清水篤史(しみずあつし)さん。
林立するビルでロープだけを頼りに、窓を一枚一枚、手際よく拭いていく清水さん。
高さ100メートルを越えるビルでも、ひとつの曇りもなく仕上がるそうです。
その技術は、ガラスクリーニング選手権で二度も優勝するほど。
そんな清水さんでも、高い所での作業は、恐怖を感じることもあるそうです。
用心しても、ひとつ間違えば、大きな事故に繋がる命がけの現場…。
しかし、危険の度合いは、ビルの高さに左右されないと言います。

「低い所の作業になると、油断しがちですね」

どんな現場や状況であっても、肝に銘じている言葉、それが•••

『石橋を叩いて渡る』

「石橋を叩いて渡る」

(ことわざ)

用心の上にも用心をするたとえ

『石橋を叩いて渡る』日本のことわざで、「用心の上にも用心をする」という意味です。

「心に緊張感を持って、怖さを持ってという意識を常に持って取り組んでいます」

危険と隣り合わせの仕事でも、ビルの中の人たちが気持ちよく過ごせるよう
清水さんは、これからも窓拭きの技術に磨きをかけていきます。