2011年12月27日放送

工具を使う、一風変わったお医者さんがいます。
彼の患者は「おもちゃ」。おもちゃ病院院長 角 文喜(すみ ふみよし)さん。
特別支援学校の先生として、障害を持つ子供たちを教えていた角さん。
59歳で早期退職、一念発起しておもちゃの病院を開業。
以来、壊れたおもちゃの修理を
ほとんど無料で行っています。

「自分の趣味でやっていることなんで
趣味っていうのはみんな自分でお金かけますよね」

そんな角さんの背中を押す言葉。それは…

「『意志あるところに道あり』っていう言葉が好きなんですけどね」

「意志あるところに道あり」

(ことわざ)

困難があっても強い意志を持って立ち向かえば必ず道はひらける

『意志あるところに道あり』困難があっても、強い意思をもって
立ち向かえば必ず道は開ける。という、古くからあることわざ。
全国から角さんのもとに届けられるおもちゃ。
治療した患者のカルテは800を超えます。

「次々と新しいおもちゃがやってきて
中がどうなってるんだろうとかね…今まで出会ったことのないおもちゃだと
中を開けてみるのがワクワクです」

そう話しながらも、見る間に直していくワザ。おもちゃのお医者さんは、
おもちゃに込められた思い出も、一緒に直してくれる、
素敵なお医者さんです。