2012年6月5日放送

アートで多くの人々に感動を届ける人がいます。
真鶴アートミュージアム館主 福田晃子(てるこ)さん

岡本太郎の河童の像が迎えてくれる真鶴アートミュージアム。
有名な芸術作品を間近で鑑賞できるのが美術館の魅力。
福田さんは、「美術館のない地域にも、展示物を持ち込み、
より多くの人に親しんでもらおう」と考えました。

「大事なものを傷つけてしまうという事で反対はありました。」

貴重な美術品の運搬にはかなりの気を使うもの。
しかし彼女は、アートの魅力を伝えたいという思いから、
「出張美術館」を実現させたのです。

「(美術は)何かいいなって思えたら、その人の人生にとって、それはプラスな事。」

反対され続けながらも、福田さんが信念を貫ぬく原動力となった言葉。それは…

「変化こそ唯一の永遠である」

『茶の本』

積極的に変化していくことが、未来を開く。という、岡倉天心の言葉。

出張美術館には予想以上の来場者が訪れました。
美術館自体が変わろうとした試みが、受け入れられたのです。

「美術館はチカラを入れて見るような場所じゃないんだってことを、
伝えていけたらいいなと。」

出張美術館は、これからも多くの人たちに夢と感動を与え続けます。