2012年10月23日放送

実りの秋を誰よりも心待ちにしている人がいます。
栗農園園主 兵藤保さん
作業場は、明治時代から100年も続く栗農園。
今年も、収穫の時期がやってきました。
栗づくりは天候によって大きく左右されるといいます。

「毎年、結果や条件が違うことでしょうね、同じ年はただの一年も無いですから。」

毎年、試行錯誤を繰り返し、2人3脚で栗づくりに取り組んできた兵藤夫妻。
おいしさを追求して、辿り着いたのは土へのこだわりでした。

「かなりの部分を土にエネルギーを使っています。
うちは化学肥料は40年、農薬は50年使っていませんから。」

土が、美味しい栗を作る。
そう考える兵藤さんの心に響く言葉、それは…

「我々は天体の動きを、足元の土よりもよく知っている」

星の動きよりも足元の土を知る方が難しいという
レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉

「宇宙のほうが人間はよく知っているんですよ、
足元の土のほうが分からないんです」

丹精込めた土だからこそ生まれた芳醇な味。
兵藤さんは、これからもおいしい栗を求め、足元の土と向き合います。