元気のアプリ
毎週火曜午後9時54分~午後10時00分放送
2012年11月20日放送
ゆったりと流れる川面に、時代の移り変わり見続ける…
渡し船・船頭 杉浦勉(すぎうらつとむ)さん。
「ずっと艪でね、この川を行ったり来たりしてるんですよ。
やってることは昔とかわらないんですけどね。」
江戸川の岸から岸へ…。
必死で守り続けてきた父親の後ろ姿を見て、杉浦さんは決心したのです。
「父親が3代目ですからね。もうずっと何代もこの場所を守ってきた
ってことですね。私が守る番かなって思って。」
江戸時代の初めから続く「矢切の渡し」
数多くの希望にあふれた門出も見届けてきました…
「お客さんが「映画“寅さん”で見たところはここだ」とか言われると
ずっと続けられたらいいなと思います。」
時は流れても、毎日訪れる様々な出会い…
そんな杉浦さんが心に思う言葉、それは…
「まことに、人間の遭遇ほど味なものはない」
杉浦さんにとって、毎日が新鮮なのです。
「お客さんが『どうもありがとう』って言って、『さよなら』って言って
ニコニコしながら帰るのは良いと思いますね。」
対岸までのささやかな出会い…
「矢切の渡し」は、人々の笑顔を運び続けます。