2013年5月7日放送

ファインダーの先に愛をこめて…。
牛カメラマン、高田千鶴さん。

被写体を求めてやってきたのは牧場。

高田さんの牛好きは、写真集になるほど。
牛たちの素朴な表情であふれています。

「かわいくてかわいくて、だんだん触りたくなってしまって。
結局近くに寄っていって、だいたいレンズをなめられてしまうんです。後ろから追いかけられたこともありますし、親バカっていうか牛バカっていわれます。」

かわいい牛の写真が撮りたいと踏み入れた カメラマンの道。
しかし、現実を前に戸惑うこともありました。

「動物に無理させてまでかわいい写真を撮るっていうのがすごいショックで。
どうしても自分には向いていないな、と思って…。」

夢を諦めかけた高田さんを支えてくれた言葉、それは…

『成功した人間になろうとするな。価値のある人間になろうとせよ』

物理学者、アインシュタインの言葉です。

「稼ぎたいとか、有名になりたいとかっていう想いより、写真を見て下さった方が
『牛ってこんなわらったりするんだ』って驚いてくださる。そういう方が一人でも
いてくれるなら、牛の写真を撮り続けたいなって思ってます。」

シャッターの音が、牧場に優しく響きます。