2013年7月2日放送

鮮やかな羽ばたきを守り育てる・・・
チョウの飼育員 清水瑛里子さん。

鬱蒼(うっそう)と木々が生い茂る大温室には、およそ15種類、800匹のチョウが
放たれています。飼育員の清水さんは子供の頃から昆虫に夢中でした。

「バッタを採ってきて、セミを採ってきて、親に怒られたり…」

小さな命への思いは今もそのまま…。
タマゴが美しいチョウになるまで、世話をします。

「毎日見ていると、やっぱ可愛いですね」

餌の植物を育てるのも、清水さんの仕事。

「一番大変なのが、薬を使えないことですね。食べる葉っぱなので、昆虫が死んでしまうので・・・」

命を見つめる日々。時には、思い悩むことも・・・

「どんな工夫をしても、体調が良くならなかったりとか、どうしたらいいんだろうって・・いろいろ試すんですけれども」

そんな清水さんが心に刻んだ言葉、それは…

『自然は上手に質問すれば何でも答えてくれる』

虫たちの生態を見つめ「昆虫記」を残したファーブルの言葉です。

「子供のうちにもっとたくさんの昆虫に触れ合ってもらって、ずっと好きになっていてくれればいいなと思います」

命を育てることは、優しさを育てること。