2013年9月24日放送

日本人の魂を揺さぶる音…
和太鼓奏者、小川ひろみさん。
勇壮な和太鼓の魅力に魅せられて27年…
今ではプロの打ち手に。

「一番はやっぱり音で、音はその人そのものを映し出します。そこが面白いと思います」

心地よい響きは、簡単に出せるものではありません。
太鼓の音には微妙な「音」の違いがあります。

「太鼓を始めた時には、音色が出せるようにしろと。その次に音艶(ねづや)、
音の艶が出るようになるはずだと」

今ではグループの中心的な打ち手の小川さん。しかし…

「体力的にも衰えてきて自信が失くなったことはありました」

そんな小川さんを勇気づけてきた言葉。それは…

『花は心 種は態(わざ)なるべし』

努力という種が無ければ花は咲かない… という、能楽師・世阿弥の言葉です。

「太鼓に置き換えれば、(花は)自分の演奏。(種は)日々の練習の積み重ねなんですね」

艶のある音色が 人の心に響きます。