2013年12月24日放送

聴く人の心を溶かす、甘美な音色…
アルモニカの演奏家 尾西秀勝(おにし ひでかつ)さん。
アルモニカは、18世紀にアメリカで発明された希少な楽器。
尾西さんは、その数少ない演奏家です。

「魔法のけむりが舞い上がってくるような、非常に幻想的で
魔法使いのような音色がする楽器だと、常々思っています」

濡らした指を、回転するガラスに当て音を出す、アルモニカ。
演奏には繊細な気遣いが…

「目に見えない汗や脂などが指の表面についていますと、滑ってしまって
音が鳴りませんので、非常に演奏の難しい楽器です」

美しい音色を奏でる尾西さんが共感する言葉、それは・・・

『進むべき道を見つけ出すか、さもなくば自らそれを作るかだ』

紀元前のカルタゴの将軍、ハンニバル・バルカの言葉です。

「こういう世界があったんだ、ということを一つの発見として
皆さまにご提供できたらと、いつも思っています」

魅惑の響きが、人々の心を優しく包みます。