2014年2月4日放送

人情味あふれる軽妙な語り口…
落語家 三遊亭美るくさん。

「聞いているだけで落語っていうのは、温かい気持ちに必ずなれると思うんですよ。
それまですごく辛かったりしても、スパンと忘れてアハハって思えます」

小気味良い話芸とアクションが、見る人の心を掴みます。

元々はIT企業のOL。初めて行った落語にハマり、弟子入りを志願しました。

「やってあきらめないとあきらめがつかないんで、本当にお願いします。お願いしますで…」

入門を許されたのは27歳、5年目にようやく一人前となる「二つ目」に昇進。
しかし…

「失敗ばかりしていたので、『このままだと本当にみんなに迷惑をかけるな』と思って、心がくじける時もありました」

厳しい落語の世界で 美るくさんを勇気づけてきた言葉、それは…

『仕事が楽しみなら人生は極楽だ』

ロシアの文豪、マクシム・ゴーリキーの戯曲「どん底」の一節です。

「やめられないです。次、生まれかわっても落語家になりたいですね」

目標は真打ち。お客さんの笑顔が背中を押します。