2014年6月10日放送
華麗な太刀さばき。
女性殺陣講師 多加野詩子(たかの うたこ)さん。
「（殺陣というのは）究極の“非日常”なんです。あり得ない世界を真剣に演じるという事は、とても楽しいことですね。」
役者を志し出会った「殺陣」。
その世界とは…
「殺陣というのは演技なんです。男性も、もちろん表現力豊かな方は沢山いらっしゃるんですけれども、女性は結構探究心があるので、
『昔の侍だったらこうだろう』とか、けっこう想像力を膨らませていきますね」
殺陣の魅力を広めたいと教室を開講。 しかし、女性たちからはこんな声も…。
「女性がどんどん辞めていく。それで、あるとき話を聞いたら『やっぱり男性は、臭いし、怖い』って。『だったら一層のこと、女性ばっかりでやってみようか』という原点ですね」
そして女性限定の教室もスタート。
小さな声にも向き合う多加野さんが心に留めた言葉。それは…
『水は方円の器にしたがう』
器に合わせて形を変える水のように、人は環境によって良くも悪くもなるという意味の言葉です（出典：『荀子』『韓非子』など）。
「“流れに逆らわない”っていう生き方をしたいな、とは思っているんですが、
それは“逃げる”ということではなくて、自分の前に出された課題をクリアしたい、乗り越えていきたいっていうのが、先ず第一にありますね。」