2014年9月16日放送

崩れやすい砂から生まれる美しい造形・・・
サンドアーティスト 保坂俊彦さん

「砂って殆どの方が子供の頃に砂遊びしたりして、そういう身近な素材だと思うんですよ。そういうものを使ってどれぐらいクオリティの高いものができるか。」

素材は、水を使い圧力をかけた砂。

「上から作っていかないといけないので、後から手直しはできない。部分部分で完成して、上から下に降りながら作るというのが難しかったですね。」

保坂さんがサンドアートに出会ったのは、彫刻の勉強をしていた大学時代。
町おこしのために、砂で彫刻を作ってくれと頼まれました。

「ぼくが(サンドアートを)やり始めた頃は、殆ど知っている人もいないし、やっている所もなくて。本格的にやってみようかなって思った時に、仕事がなくて作りたいけど作る機会がない、というのは辛かったですね。」

それでも砂に向かい続けた保坂さんが共感する言葉、それは・・・

『今日なし得ることに全力を尽くせ。しからば明日は、一段の進歩あらん。』

イギリスの科学者、アイザック・ニュートンの言葉です。

今では、世界中から注目を集める存在となりました。

「また元の砂に戻して、その砂で来年違うものを作り出すのが面白い。」

もろいからこそ、美しさが心に残ります。