2014年12月23日放送

絹糸と紙コップが奏でる、癒しの音色。
ストリングラフィ考案者 水嶋一江さん。

「糸の部分をこすると振動しますね。それが糸の先端に取り付けられている紙コップで増幅されて音が鳴っているわけです。」

糸の長さとこすり方で、音色が変わる新しい楽器。

「基本的にはバイオリン、チェロと言った弦楽器の音に聞こえるんですけれども、小鳥の音ですとか、雨の音、そういった自然のサウンド。無限の音色を奏でることが出来ます。」

22年前、自然の音を音楽にしたいと、考案しました。

「木と木の間にたくさん糸を張って、空間の中に楽器を彫刻するように。空間そのものを奏でるというイメージの楽器なんですね。」

そんな水嶋さんが共感する言葉。それは・・・

『音楽は空気の詩である』

ドイツの小説家、ジャン・パウルの言葉です。

「子供たちに聞いて頂くことも多いんですけれども、自分達の興味のある分野で、まだ誰もやったことのない物を作りだしていって欲しい・・・」

新たな楽器で自然の音を奏でます。