2015年2月17日放送

一見、普通の絵!? よく見ると幾重にも重ねられた紙のアート・・・
彫紙(ちょうし)アーティスト 林敬三さん。
奥行きがあり、連なる色のグラデーションが美しい彫紙アート。
それは、色のついた紙を何枚も、ナイフでくり抜く、
繊細な作業の積み重ね。
林さんが このアートを始めたのは50歳の時。

「もともとグラフィックのデザインをやっていて。若い女性が、おしゃれな紙袋を持ったら素敵だろうなと。色んな試作をしているうちに思いつきました。」

彫紙は、下絵の色の数だけ紙を重ね、一枚一枚切り抜きます。

「一番たくさん彫ったのは102枚。(紙の)重さはちょうど10kg。
足掛け3年かかりました。作るのは大変でしたね。」

彫紙アートに取り組んで13年。
まだ見ぬ世界を切り開く林さんを支えた言葉、それは・・・

『私はいつも自分の出来ないことをしている。
そうすれば、どうすれば出来るようになるか学ぶことができるからだ』

スペインの画家、パブロ・ピカソの言葉です。

「日本発祥のアートです。世界に出しても恥ずかしくないような作品を作って、世界中の人が『彫紙アートって知ってるよ』っていう位になれるといいなと思っています。」