2015年2月24日放送

輝く命を、ありのままに見せる・・・。
旭山動物園、園長・坂東元(ばんどう げん)さん。
坂東さんが始めた「行動展示」で見られるのは、動物たち本来の姿・・・

「動物のブームを仕掛ける時代、コアラやラッコを動物園が追いかけ始めて。命の価値に差があるように見せた。そういう動物がいないのは、つまらない動物園だって。そんな中で飼育している動物たちに対して申し訳ない。自分たちが動物たちに、なぜ飽きないのかというと、動物たちの日常の姿を見ているから。」

そこで「人が見やすい施設」から
動物たちが暮らしやすく、日常の習性を出しやすい
全く新しい施設を 次々と生み出しました。

「結果的に日本で初めての施設ばっかり出来てきている。
それを前例だとか考えだすと本当にうまくいくのかな、と
凄く不安になってしまいます。やってやろうと思わないと、(施設を)具体化できなかったと思います。」

どんな命だって素晴らしい。
その想いを伝えたい坂東さんが思う言葉・・・

『夢 これ以外に将来を作り出すものはない』

フランスの小説家、ヴィクトル・ユーゴーの言葉です。

「命が飽きられるというのはおかしな話で。
色んな生き物と一緒に生きる未来が素晴らしいねって、心に生まれてくれるような場に(動物園が)なっていかなければいけないと思いますね。」