元気のアプリ
毎週火曜午後9時54分~午後10時00分放送
2015年7月14日放送
描く筆は1本のローラー。
ペイントアーティスト さとうたけしさん。
「(塗料を)一回とぷっと浸けて、染み込ませれば一回で描けるんですよ。(ローラーは)誰も気付かなかった最強のツールじゃないかなと僕は思っていますね。」
ペイント用のローラーで描くローラーアート。
ライブパフォーマンスも作品の一部です。
一つの作品にかける時間は10分程度。
このスピードが作品にもう一つの意味をもたらします。
「(観客に)途中いろいろ想像してもらいながら、ラスト1分とかで一気に絵が浮かび上がるとか、そういう演出を心がけています。」
そのテクニックも見せ場の一つ。
塗料を漉すための網で鱗を表現し、力の加減でグラデーションも描きます。
以前は壁画アートの職人だった、さとうさん。
しかし、特別な教えを受けた訳ではありません。
「僕は、職人として絵を描いてきたっていうスキルが、ローラーアートにすごく生かされるんじゃないかなと思います。」
そんな、さとうさんが大切にしている言葉。
『もしあなたが、それを簡単に説明できないなら
あなたはそれを十分に理解していないのだ』
物理学者、アインシュタインの言葉です。
「圧倒的なスピードというのに魅力を感じて、可能性を感じて、これは追究する価値があると思いましたね。」
ローラーで、アートの世界を塗り替えます。