2015年12月29日放送

箱根駅伝、ゴールの先に輝く「栄光のトロフィー」。

箱根寄木細工職人、金指勝悦(かなざしかつひろ)さん。

箱根駅伝のトロフィーを作り続けています。

最初に(仕事が)来た時は、神奈川大学に渡ったトロフィーなんだけど、
凄く感銘というか、名誉を感じています

木目の組み合わせと切り方で、無数の幾何学模様を独自に生み出し
一時は途絶えかけた箱根寄木細工を守ってきました。

箱根寄木細工は(単なる)お土産ではなくて、日本の工芸品って自分は決めている…。

遊び心溢れるそのアイデアは、トロフィーにも…

富士山が世界遺産になった時は、富士山をモチーフにしてやろうとか、東京スカイツリーができた時はヒントにしたり、その年の話題性を取り入れるようにしています。今年のテーマはもちろん…五郎丸です。

来年のトロフィーは、「強靭な太もも」「山を登るタスキ」をデザイン。
「忍耐と成功」のエールが込められています。
そんな金指さんが大切にしている言葉、それは…

『覧古考新(らんここうしん)』

「古いものを参考に、新しく考える」という意味。

伝統工芸というのはただ受け継ぐだけではなくて、いつまでも絶えないように自分の息子にも教えて、創意工夫しながら前へと進んでいく…駅伝と同じですね!

トロフィーに、箱根のドラマが刻まれます