2016年1月19日放送

1000年以上の歴史を持つと伝えられる…

手すき和紙の職人・豊川秀雄(とよかわひでお)さん

同じように漉いていても、微妙に違うんですよね、紙質が

山梨県の伝統工芸「市川和紙」は、かつて徳川幕府に納められていた逸品。
豊川さんは、この道40年の名工です。

(和紙の)厚みを揃える。均一にする。

「市川和紙」は、美しい肌のようにきめ細かいのが特徴。
古くは「肌吉(はだよし)」と呼ばれ、地元では盛んな産業でした。しかし…

昔は(手漉きで行っていたところが)250~300軒あったけど、
今は手漉きはうち1軒。寂しいには寂しいですよね。

そこで、市川和紙の伝統を残すため、地元の小学生を招待。
“自分で漉いた和紙”で、卒業証書を作る体験教室を開いています。

(体験の様子)しっかり持ってて!こっちから汲んで、軽くゆすって!
自分がすいたものは残りますからね。子供も興味を持ってもらえれば(いい)。

そんな豊川さんが共感した言葉、それは…

「己の立てる所を深く掘れ そこには必ず泉あらむ」

“諦めず、続けることが大事”と説いた言葉です。

いくつまですけるか分からないですけど、職人としてこの紙すきを続けていきたいと思いますけどね。