2016年5月24日放送

富山湾に春を告げる青い光。

ホタルイカ漁師 池田文也(いけだふみなり)さん

ホタルイカが獲れるのは、3月~6月半ば。

「産卵に来たホタルイカをとるということでちょっと大きい。それが第一点と、基本的にホタルイカは弱い魚なので、獲った後にすぐ漁港に帰って来れる滑川辺りはいいのかな」

産卵を終え沖へ帰るホタルイカを 海に張った網(あみ)で追い込む定置網漁。
ここ滑川では、わらでできた網を海に仕掛けます。
ホタルイカには、それが壁に見え、誘い込まれるのです。

「ここ二十何年間も生活させてもらってますし、できることであれば使っていきたいですね。」

漁の時期が終わると わら網を切り、そのまま海に沈めてしまいます。

「わらというのは土に還るもんですからね。自然に優しいものですから、そういうことも昔の人は考えたのかなぁと。」
やがて海で朽ちたわらがプランクトンを育て、豊かな漁場を作ります。

海の恩恵を感じる池田さんが共感する言葉、それは…

『人間は従うことによってしか自然を支配することができない。』

自然を理解し共存しようと謳った言葉です。

「基本的には海が好きなことと富山湾の「滑川のホタルイカおいしいじゃないの」
ということで、もう一度食べたい、こういった光を見に行きたいということがあれば、有難いですね。」