元気のアプリ
毎週火曜午後9時54分~午後10時00分放送
2016年9月6日放送
日本の真心を伝える匠の技…
曲げ物師 大川良夫さん。
セイロやおひつなど、薄い木の板を曲げてつくる「曲げ物」。
その歴史は古く800年以上とも…。
自然の素材で作る昔ながらの製法を、今も守り続けています。
「桜の皮で留める。クギで打っちゃえば早くできるでしょうけれども、食べ物を作るための物だから、体の為にならないようなものは使わない。料理旅館へ作って“お客さんにコレだったら安心して(料理を)出せる”って言われた時は“間違ったものは作ってなかった”と思いましたからね。」
中でも馬の毛の網を張った漉(こ)し器は、
食材に臭いが付かず、なめらかな仕上がりになることから、世界も注目。
…その網を織るのは奥様の仕事です。
「いま世界でそれ(馬毛の漉し網)を作っているのは女房だけ。作り始めた時は女房と良くケンカしましたよね。“こんなもの売れない!作り直し!”ってみんなそれをバラして、またやり直してですよ。だから、ありがとうとしか言いようが無い。」
奥様と二人三脚で仕事を続ける大川さんが大切にしている言葉、
「誠心誠意」
まごころを尽くすことを意味する言葉です。
「手を抜かないことだけでしょうね。美味しいお料理を作る為のお手伝い…の真似事ができればなぁって思いますけどね。」