元気のアプリ
毎週火曜午後9時54分~午後10時00分放送
2016年11月29日放送
ふわふわの玉子焼きを、たくさんの人に焼いて欲しい。
玉子焼き器の職人 中村恵一(けいいち)さん。
東京・足立区で80年以上続く町工場。
作られているのは、昔ながらの銅製の玉子焼き器。
全国の料理人たちから愛され、今が生産の最盛期です。
『年間でだいたい3000~4000枚くらいは作るんじゃないかなと。銅で作ることによって全体的に熱がまわって、(玉子焼きが)ふっくらと仕上がっていく。』
特徴は、230℃に熱した鍋にスズを焼き付ける
“スズ引き”と呼ばれる表面処理。
玉子焼きに焼きムラができぬよう、
鏡のように滑らかに仕上げる高い技術が必要です。
『難しいですね。ゆっくりやっていくと、すぐ焦げてしまう。力ごなしにやってしまうと、全然だめですよね。塗るの失敗したら、また磨き直してスズの引き直しになりますよ。
しょっちゅうやりましたよ、昔は。失敗しないと覚えないですからね…』
多くの失敗から、確かな技術を得た中村さんが大切にしている言葉、それは…
『人生の失敗の多くは、
自分が成功に近づいているのに気づかないで、諦めてしまうことだ』
“トーマス・エジソン”の言葉です。
『どういう人が使うのかなって思いながら作っている。ぜひ家庭の人達も
使って頂ければ、プロと同じような出来上がりになりますので。』