2017年5月30日放送

桜えびの漁師 和田庄司さん。

この時期、富士山のお膝元を染めるピンクのきらめき…桜えび!
「桜えびって言うのは、駿河湾だけで今獲ってるんですけど。これ以上は
もう大きくならないえびなんですよね。」

午後6時半、桜えびの漁船が一斉に出港します。
「昼間、水深250mくらいの海底にいるんですよね。それが夜間になるとプランクトンの 捕食で水面近くに浮いてくるもんで、その浮いた時期を見計らって網を落とすもんで。その見極めがなかなか難しい。」
漁は2隻の船が両側から同時に網を引き揚げ、中にいる桜えびを
バキュームで吸いあげます。
「自然の恵みで僕らもこうやって生活させてもらってるけど、資源保護も考えながらとらないと。それもあるもんでむずかしいですよ。資源保護と漁っていうのは
相反するものなので。」

とれた桜えびは富士川の河川敷で干され、描くピンクのじゅうたんはこの季節の
風物詩です。そんな和田さんが心に思う言葉…

「自然は、もし彼らがそれを用うる術を知りなば すべての人々に幸を与うるなり」

古代ローマの詩人 クロディアヌスの言葉です。

「本当に新しい時にはすごいキレイですよ、透き通っていて。これが次の世代にも続いてくれれば良いなと思いますけどね。」