2017年7月4日放送

ホタルの煌めきを守る、内海勝さん(64歳)

群馬県・箱島。
北関東一と言われるホタルの名所を守る人がいました。
「6月の初めから7月いっぱい、多い時は1000匹くらい舞うわけですからね。
今、この自然発生というのは珍しいですね。」

40年ほど前にほとんど消えた野生のホタルを戻すため地道な作業を
続けてきました。
「保護地は1年で作ったんじゃなくて、草を刈ってクモの巣にも負けちゃいますからね。
毎年手を加えないとたちまちジャングルになっちゃいますからね。」

今ここでは、見ることが出来る時期が異なるゲンジボタルとヘイケボタルの
舞が同時に見られます。
「ゲンジボタルって言うのは大きな光がでます、優雅に舞うって言うかね。ヘイケボタルはチカチカチカチカっていう感じで、宝石をちょっと散りばめたような感じの光がします。養殖と自然発生は力強さっていうか、高さも10mくらいまで上がりますから生命力が違いますもんね。」

名水湧くここ箱島を、
ホタルの里に作り上げた内海さんが心におもう言葉。

「道は人に遠からず。」

正しい道は身近に存在するという孔子の教えです。

「平安時代からホタルって人々の心を和ませてるものですから、次の代からその孫の代
まで、新しい人たちにも守ってもらいたいし、これからも箱島ホタルは
ずっと輝き続けると思ってます。」