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毎週火曜午後9時54分~午後10時00分放送
2017年10月3日放送
熊野筆職人 實森康宏(さねもり やすひろ)さん
きめ細かな毛質で、化粧筆としても注目を集める「熊野筆」。
そのルーツは広島県熊野町で生まれた、書道筆でした。
3代目の實森さんは、その書道筆を作り続けて49年。
筆は飾りじゃないです
使ってもらわないと(良さが)分からない
穂先に使うのはヤギやウマなど動物の毛。
力強さ、先の効き具合を変えんように、同じように作らなきゃだめですね
熊野筆、人気の秘密は「穂先の作り方」、
逆毛などを丁寧に取り除いたら・・・毛先は揃えるだけ。
いっさい先は切りません。
命です毛先は
毛先をありのまま使うことで柔らかさを生み出します。
硬さの異なる数種の毛を混ぜ書きあじを調整。
付け根をまとめるのは糸と熱。
熱で毛のタンパク質を凝固させる伝統的な技法です。
自然に対峙し筆作りを続ける實森さんが心にとめている言葉 それは
「慎始敬終(しんしけいしゅう)」
最後まで気も、手も抜かずやり通すことを意味する四字熟語です
最後まで気を抜かず、いいものを作って
お客さんに喜んで頂けるのが、一番嬉しいですね