2018年7月3日放送

からくり人形師 九代 玉屋庄兵衛さん。
日本のロボットの原点とも言われる “からくり人形”。
電力を使わずゼンマイやバネ、歯車だけで動きます。
「もう江戸時代からそういった人形はできています。
だいたい1650年代には、もう茶運び人形は動いていたということは聞いています。」
玉屋庄兵衛は270年以上前から受け継がれるからくり人形師の名。
古い人形を直しながら、その技を後世に伝えます。
「すぐ直せるように基本は木から生まれているのが日本のからくり人形なんです。
茶運び人形はだいたい7種類くらいの木を使います。歯車はカリンです。
湿気とか乾燥に対してゆがまない木なんです。
それを放射状に8枚、縦目だけを利用して作ってあるんです。
そうすると強くなる。何百年も前からそういう作り方をしているんです。日本では。」
海外へも足を運び、からくり人形を紹介。
日本が誇る技術に特別な想いがあります。
「日本というのは、ものづくりの国。
やっぱりDNAがあるわけですよ。ものづくりのDNAが。」
ものづくり文化を後世に残す玉屋さんが心に思う言葉。

「承前啓後」

昔からのものを受け継いで未来を切り開くという意味の四字熟語です。

「100年は持つように作れということを代々言われています。
やっぱりいい顔ができて、いい動きができるのが一番いいと思います。」