2018年11月27日放送

カラーボール製造 石川茂治さん。
埼玉にある小さな町工場で国内ではわずかとなった
カラーボールづくりが行われています。
「ボールの原料はビニールシートや、雨どいなどに使われている
塩化ビニールという素材でできています。」
顔料に少しずつ材料を加え、慎重に色を調整。
それを半球の金型に注いだら、同じ半球の金型で蓋をし、回転成型機で焼きます。
「熱を加えると固まっていくので、縦や横に回転しているので、
金型のふちに沿って材料がどんどんくっついていきます。」
およそ300℃で6分半焼いた後は、熱で形が崩れないよう
素早く水で冷やして取り出します。これに空気を入れたら完成です。
「夏と冬だとボール自身の元々の柔らかさが変わる。冬はボールが固く、夏と同じサイズに
すると空気が入りすぎちゃうので、若干小さめに空気を入れる。」
昔懐かしいカラーボールを作り続ける、石川さんが心に思う言葉。

「成功するまで続けていく。そうすればやがて必ず成功するわけである」

企業家・松下幸之助の言葉です。

「公園の一角でボール遊びをしている子とか、ほほ笑ましいですよね。
カラーボール作りを辞めちゃうと『過去あったよね』くらいになっちゃうので、
そういう意味でも頑張って続ける励みにしたいなと思っています。」