2019年2月12日放送

シュガーアーティスト、松比良 明奈さん。
19世紀のイギリス・ヴィクトリア女王時代に広まったという
ケーキやクッキーを砂糖で飾るシュガーアート。
松比良さんは2011年に、本場イギリスのコンクールで優勝しました。
「製菓の専門学校でウエディングケーキを作る機会があり、
『食べられて、こんなに繊細なものがあるんだな』と虜(とりこ)になりました。」
砂糖に少量のゼラチンなどを加えペースト状にし、
花びら1枚から繊細な美しさを作り上げていきます。
この時、重要なのが湿度の管理です。
「湿度は40%。それ以上高いと乾かなくてダレてしまったり、カビが生えてきたりする。
ちゃんと保存して頂くと、観賞用としては10年持つものもあります。」
一生の思い出となるウエディングケーキは、最も心を配ります。
「私を選んでもらったので、私らしさも出したいし、
その方の求めるものも表現したいなっていう、プレッシャーがあるので
喜んで頂けるとすごく安心します。」
日本にシュガーアートを広めた松比良さんが共感する言葉。

「一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば、自分の幸福なのだ。」

小説家・川端康成(1899−1972)の言葉です。

「日本では観賞用という感じなんですけど、
イギリスではスーパーにも並んでいて日常的に楽しまれているので、
日本の街中のケーキ屋さんでも見られるようになるといいなと思います。」