2019年8月20日放送

北限域のサンゴを守る、環境マイスター 竹内聖一さん。
千葉県の南端、館山市にある、沖ノ島。
豊かなこの海では、数多くのサンゴが息づいています。
「沖ノ島に棲(す)んでいるサンゴっていうのは、太平洋側の北限域にあたります、
シュノーケリングで見られるような浅瀬にサンゴが生きているというのが
一つの特徴かなと思います。」
東京湾内の沖ノ島でサンゴが生息出来た秘密は、その地形にありました。
「周囲1kmの無人島なんですけども、黒潮の影響を受けているのに入り江の中とかで、
波が穏やかっていうのが理由の一つとしてあると思うんですね。」
子どもたちにも間近に見てもらおうと、観察ガイドも始めました。
「沖のサンゴ礁みたいに“わぁ~”ってサンゴがあると思ってしまうと、
まあちょっと地味なところはあるんですけど、
それはそれで頑張って生きているサンゴなので、すごい、驚きはありますよね。」
沖ノ島のサンゴに魅せられ、東京から移住。今では島の自然を守る活動をしています。
「ここにサンゴがいるんだよって事を、みんなに知って頂くことで、
水がキレイだったりとか、周りの環境が変わらないって事が
守っていくことにつながると思いますので。」
北限域の貴重なサンゴを見守る竹内さんが共感する言葉。それは…

「自然に強制を加えてはならず、むしろ、これに従うべき」

古代ギリシャの哲学者 エピクロス(紀元前341-紀元前270)の言葉です。

「将来にわたって守っていかなければいけない
地域の自然の一つかなっていう風に思います。」