2019年9月3日放送

アセロラ栽培、並里哲子さん。
沖縄県本部町の特産品、アセロラ。
約30年前、夫と2人、試行錯誤の末、西インド諸島原産の
この果実の栽培に成功しました。
「アセロラの木はですね、自然にしておくと3~4mくらいの大きな木になるんです。
花が咲かないんです。だから、その幹に傷をつけたんです。
環状剝皮っていうものですけど、水を吸わなくさせて、
そうすると木は『あっ自分は枯れるのではないか』っていう錯覚に陥って、
たくさんの子孫を残さないといけないということで、
いっぱい花を咲かせてくれるんです。」
赤く熟したアセロラの実は、すぐに加工しないといけません。
「本当にもう時間を追うごとにどんどん熟していく、明日にはどす黒い色になります。」
10年前に他界した夫、康文さんとのデートは、
アセロラの花の数を数えることだったそうです。
「花びらが5枚あるんですけど、1番上にあるのがハートの形なんですよ。
花言葉が『愛の芽生え』なんです。もうピッタリの言葉…」
沖縄にアセロラを根付かせるという夫の夢を受け継いだ並里さんが共感する言葉、

「未来は美しい夢を信じる人のためにあります。」

第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルト夫人
エレノア・ルーズベルト(1884-1962)の言葉です。

「本部町の特産品は?って聞かれると、みんながアセロラと言ってくれるんですよ。
もうそれが何とも言えない。感動です。」