2020年4月7日放送

コッペパン専門店、須藤高子さん。
まだ夜も明けぬ午前4時。
作られているのは、できたてのお総菜をはさんだコッペパンです。
「焼きそばが1番人気があるね。『ボリュームがすごいね』と言って。
若い女の子が5~6人で来て、『すご~い』って飛び上がっていましたから。」
毎朝200個ほど作るコッペパンが、お昼過ぎには売り切れてしまいます。
「主人の両親が昭和26年に始めた。
給食で昔出たみたいですけど、こんな色んな種類は無いですよ。」
総菜を作るのは息子で3代目の芳男さん。
1番人気の焼きそばは、あえてフライパンでいためるのがこだわり。
「前はね、鉄板で作っていたんです。
鉄板だと、単純にソースの方が先に蒸発して、しっとりとした感じにならない。
パンがソースを吸ってなじむから、焼きそばだけ食べるとちょっと濃いかもしれない。」
「息子が味を変えたりすると、『こっちの方がおいしいね』とか言われる。
息子が色々と考えて・・・、私は助手ですから。へへへ。」
手作りコッペパンを息子に託す須藤さんが共感する言葉。それは…

「青は藍より出でて藍より青し」

弟子が師匠を超えることを意味することわざです。

「続けられたら、ずっと続けていきたいね。これしか無いですもん。」