2021年1月12日放送

赤べこ絵描き師、早川美奈子さん。
福島県の会津地方で作られているのは、
400年以上愛されてきた牛の張り子細工、赤べこです。
「胴体に描かれている黒と白の丸は、疫病が治った痕と言われていて、
守り神という風にも言われています。」
再生紙を張り重ねて胴体を作ったら、そこに模様を描き、赤べこに命を吹き込みます。
「早く丁寧に描く。ゆっくり描くと、もったりした形になる。筆の勢いは止めない。」
中でも難しいのは、体に描く丸い模様です。
「楕円形(だえんけい)の丸で、白い線も同じ太さではない。
描き直すときれいな仕上がりにはならない。描き直さないようにできれば一流の職人。
簡単そうに見えてベストバランスでデザインされてるものだなと思っています。」
疫病よけとしても親しまれてきた赤べこを作る早川さんが共感する言葉…

「希望は強い勇気であり 新たな意志である」

マルティン・ルター(1483-1546)の言葉です。

「元祖疫病よけのようなもの。なおかつ顔が愛らしくて元気を与えてくれそうなもの、
みんなに勇気とかを与えられるものであったらいいなと思います。」