2021年2月9日放送

ガラスクリエイター、戸水賢志さん。
様々な星が見せる幻想的な宇宙。
実はこれ、わずか1インチのガラス玉の中に作られた「宇宙ガラス」。
「小さい中に驚くような広い世界を表現したいなと思い、宇宙を作り始めました。」
惑星に見立てた人工オパールを中に入れ、
実際には見えない惑星の軌道を螺旋(らせん)模様で表現。
「上の方は繊細な螺旋を出して、奥の方ははっきりとした螺旋を出すことによって、
小さい空間に奥行きを表現しようとしているんですね。」
宇宙の神秘的な色を出すのは、1mmほどの金や銀の粒。
これをバーナーで炙って飛ばし、ガラスに付着させます。
「シルバーが青っぽい、ゴールドが緑色になる。
炎の強さによっても色が消えたりとか、キレイな色が出なかったりするので、難しい。
宇宙の本とかばかり見てしまうと、リアルな方に寄って行っちゃうかなと思うので、
宇宙は避けながら宇宙を作っています。」
気泡の星を散りばめた、2つとして同じもののない、
広大な宇宙を作りだす戸水さんが共感する言葉…

「想像力は知識よりも大切だ 知識には限界がある
想像力は世界を包み込む」

ドイツの物理学者、アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)の言葉。

「手に取った人がイメージする宇宙、
それを見つけて頂いて完成する、というような感じで考えています。」