2021年5月25日放送

パティシエ 本澤 聡さん
ウエディングケーキの生産台数が日本一と言われるケーキ店。
年間8000台以上を作る、この店のトップパティシエ・本澤さんのケーキ作りには
あるこだわりが…
「昔のウエディングケーキはバタークリームとか発泡スチロールとかで作った、
イミテーションだったんです。せっかく作るものなので、みんなに喜んでもらえるよう
見た目だけじゃなく、食べられるケーキにしています。」
ケーキのコンテストで、数多くの受賞歴を誇る本澤さん。
なかでも眼を見張るのは、クリーム絞りの多彩さと表現力。
「クリーム絞りといっても、種類は100以上あるんです。全体のバランスを見て、
トップに大きい絞りを持ってきてしまうと繊細さが欠けてしまうので、
裾からだんだん小さくなっていく、っていうイメージで構成しています。」
多いときには1日に100台以上のケーキを作ることも。その1台1台に気が抜けません。
「やっぱりケーキを食べる時って、幸せな気持ちになるじゃないですか。
最後に出てくるケーキが不味かったり、良くなかったりすると、
せっかくの記念日が台無しになってしまうので、失敗は本当に許されない。」
記念日に花を添えるため、心を込めてケーキを作る本澤さんが共感する言葉…

「人のために生きる時、人生は困難になる。しかし、より豊かで幸せにもなれる。」

ドイツの哲学者 シュヴァイツァー(1875-1965)の言葉です。

「食べる方を思って作るのが大事だと考えています。うちのケーキを
食べてもらっていい気持ちになってもらいたいなっていうのがあります。」